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スポーツグラウンドで酷暑から体を守る冷却システム 日本体育施設が開発し、法政大学が検証

冷却ミストを稼働した、Anker フロンタウン生田での川崎フロンターレアカデミーチームの練習風景

 スポーツ施設の建設、管理・運営を手がける日本体育施設(東京)は、微細なミストを地面から発生させ、その気化熱によってグラウンドの温度を下げる装置「フィールド冷却細霧システム『エアリーミスト』」を開発し、法政大学の研究チームが暑熱下でのアスリートの身体的安全性やトレーニングの質の向上について検証した。

 同システムは、スポーツ施設「Anker フロンタウン生田」(川崎市)に導入した。「Anker フロンタウン生田」は、サッカーの川崎フロンターレの若手育成組織「アカデミーチーム」が練習拠点として使用している。

 井上尊寛准教授らの研究チームが2025年8月に検証を行ったところ、①日によって心拍数の上昇が抑制された②日によって深部体温の上昇が抑制された③表面温度の上昇が一貫して抑制された―などが確認でき、ミスト散布が夏季の熱ストレスを軽減し、安全で継続的なトレーニング環境を構築する有効な手段であることが明らかになった、としている。川崎フロンターレU-15生田の久野智昭監督は「選手のみならずスタッフも練習に集中できた」と評価した。

 研究成果は26年1月10、11日に開催された「第23回 日本フットボール学会大会」で発表された。

 同システムは、ミストノズルにゴム製のカバーを装着するため、プレーの邪魔にならない。従来型の散水方式は大容量の受水槽や大型ポンプが必要だが、同システムの使用水量はサッカー場1面当たり毎分40~45リットル程度で、ランニングコストが削減できるという。