山崎育三郎が主演するミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が2027年1月8日から上演される。本作は、ジョニー・デップ主演で2004年に公開された映画『Finding Neverland』(邦題『ネバーランド』)を元に作られたミュージカル作品。日本では、2023年に山崎主演で初演され、好評を得た。今回は、待望の再演となる。ミュージカル×ボーイズグループのプロデュースでも注目を集めている山崎に本作への意気込みや再演について、さらにはプロデュースへの思いを聞いた。

-スランプから抜け出せない主人公のジェームズ・バリが、ある家族に出会い、子どもたちとの出会いを通じて物語を書き上げ、劇場で「ピーター・パン」を上演するまでを描いた本作。小山ゆうなさんの演出で、初演も大好評を博しました。初演時の思い出を教えてください。
(子役として出演していた)子どもたちと向き合った時間が印象に残っています。この作品のストーリー同様、いかに子どもたちから影響を受けて、いかに彼らが自由に舞台上で存在できるかを考えながら挑んだ稽古場でした。稽古では「子どもたちを自由にさせてほしい」と僕からスタッフの皆さんにお伝えしたこともあったので、みんな本当に自由に過ごしてくれていて。時には、わちゃわちゃし過ぎてしまう瞬間もありましたが(笑)、それこそまさにバリが目にした光景でした。子どもたちが演じ、歌いながらも子どもらしく自由でいるということは、すごく難しいことなんですよ。今の子役のみんなは本当に素晴らしいので、何事もキチっとこなしてくれるけれども、普段の、等身大の姿で舞台に立ってほしいと思っていました。ワンちゃんと子どもたちが自由に動き回って、大人たちがそれに振り回される。本来、演劇ってこうだなと感じた稽古でした。子どもたちやワンちゃんの姿を見ながら、もっと自由でもっと想像力を働かせて…と良い影響をたくさんもらえた作品でした。
-子どもたちが自由だった分、思いがけないことも多かったのでは?
そうです、ありました。「今日は、全然こっちを見てくれないな」とか、せりふが飛んでしまうことがあったり、客席で何か気になることがあって固まってしまう小さな子がいたり(笑)。でも、それも全て愛おしくて、それも含めて「ファインディング・ネバーランド」だと思えましたし、新鮮な気持ちでいられました。
-山崎さんが演じるバリという人物については、初演ではどのように捉えて演じましたか。
純粋で感受性が豊かで、どこか大人になってはいけないという気持ちを持っている人です。大人になるということは、子ども心を失うということではないかと、葛藤していたときに、子どもたち兄弟と出会うことで自分を見つけていきます。そうしたバリは、自分の感覚に近いものがあって、バリの言葉や行動に共感できるところがすごく多いんですよ。自分も心はとにかく自由でいたいし、それを大事に生きたいと思っていることを、バリを通して再確認できました。なので、演じていて彼とともに自分の心も動かされる瞬間がありました。これまで演じてきた役柄の中で、一番、自分に近い存在かなと思っています。
-今回、再びバリを演じるにあたって、今、どんなことを考えていますか。
初演から今回の再演まで4年。僕も40代に入ったので、今の自分が何を感じるか、楽しみにしています。自分の子どもたちも成長して、物語に登場する子どもたちとちょうど同い年くらいなんですよ。普段、自分が触れ合っている世代の子たちとのお芝居で、また違う気持ちが生まれるのかな、と。今回、子どもたちのオーディションにも立ち会ったんです。最終審査で一緒にお芝居をして、「この子、いいな」と思った子たちが合格していたので、きっとすてきになると思います。それから、今回は橋本さとしさんが参加してくださいます。ぴったりの役柄ですし、さとしさんが入ってくださったことで、この作品の色が変わると思います。さとしさんとは、ミュージカル「レ・ミゼラブル」以来なので、約20年ぶりの共演です。当時、さとしさんがジャン・バルジャンで、僕がマリウスでした。そういった意味でもとても楽しみな共演です。







