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『しんぴんよりもずっといい』 パタゴニア初の絵本でリサイクルを啓発

 “私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む(We are in business to save our home planet)”を企業ミッションとする「パタゴニア」(パタゴニア・インターナショナル・インク・横浜市)。オーガニックコットンの使用、トレーサブル・ダウン100%の商品など、主力であるアウトドア用品で環境に配慮したラインアップを販売している。また、食品ブランド「プロビジョンズ」では、持続可能な方法で生産・採取された食材を活用している。そのパタゴニアが、同社初の絵本『しんぴんよりもずっといい:リサイクルのおはなし』(税込み1,650円)を出版した。

 日本語とスペイン語の2カ国語で書かれている同書は、海中に捨てられた漁業用の網を題材に、海洋汚染問題について自分事として考えることができる内容。物語の舞台が南米のチリであることから、現地の生活やカルチャーを表現する方法としてスペイン語を併用。絵本の最後では、毎年800万トン以上ものゴミが海に廃棄されている実態や、その中でも漁網が海の生物にとって大変危険な存在であることなどを解説。さらに、この海洋ゴミを減らし、生き物たちを守るためにパタゴニアが実践していることを分かりやすく説明している。

 地球環境が壊れてしまっては、ビジネスはおろか、人間が生きていくことも難しくなる恐れがある。『しんぴんよりもずっといい』を家族全員で読んで、一人一人が何をすべきかを話し合ってみてはいかがだろうか。