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ムロツヨシ、役柄と向き合うため「ムロシズカに」 「普段は照れくさくてできないのですが…」

 映画『神は見返りを求める』完成披露試写会が1日、東京都内で行われ、出演者のムロツヨシ、岸井ゆきの、若葉竜也、吉村界人、柳俊太郎と吉田恵輔監督が登壇した。

 本作は、イベント会社に勤める田母神尚樹(ムロ)が、合コンで出会ったYouTuberのゆりちゃんこと川合優里(岸井)のYouTubeチャンネルを手伝うようになるが、あることをきっかけに2人の関係が一変する様子を描く。

 ムロは「いつもなら“にぎやかムロ”で現場を盛り上げるのですが、今回は受け身の役だったので“ムロシズカ”になっていました」と告白。

 空き時間も、岸井とはあまり会話をしなかったそうで、「役柄によって距離を置くとか、普段役者っぽいことは照れくさくてできないのですが、今回は1人の時間を設けて本番に挑むようにしていました」と振り返った。

 ムロは、その理由として、「この脚本を軽くやっちゃうと、吉田さんの書いた、人の愚かさが薄っぺらくなっちゃうと思ったので」と説明。

 岸井も「ムロシズカでしたね。最初はもっと楽しい感じなのかと思っていたら、主演の方…?というぐらい端っこにいて、深いキャンプ用のいすで毛布に包まって…」と明かした。

 また、映画の内容にちなみ、「最近、豹変(ひょうへん)したこと」を尋ねられたキャストたち。

 ムロと10年以上の付き合いという若葉は「二人芝居などを一緒にやってきたので、ムロさんの豹変はたくさん見てきました。ムロさん、今これだけ皆さんの前で明るくにぎやかにやっていますが、本当はもっと“怖い”です」と意味深なコメントを。

 会場が沸く中、若葉は「お芝居に情熱的で、汗を振り絞りながら、目を血走らせて舞台に立っているムロさんというのは、今よりもはるかに格好いいので、ぜひ機会があったら見に行ってください」と続けた。まさかの落ちにムロは「いい子だ」とうれしそうに笑った。

 映画は6月24日から公開。