2024年に放送予定のNHK大河ドラマ「光る君へ」の新キャスト6人が23日に発表された。永山絢斗、坂東巳之助、本郷奏多、高畑充希、見上愛、三浦翔平が出演する。
本作の舞台は平安時代。後に、世界最古の女性文学といわれる『源氏物語』を生み出した紫式部(まひろ)の人生を描く。主人公の紫式部を吉高由里子、紫式部の生涯のソウルメートとなる藤原道長を柄本佑が演じる。
永山が演じるのは、藤原道隆(井浦新)の次男・隆家で、伊周(三浦)、定子(高畑)の弟。兄と同じく、道長との闘いの末、一家没落の憂き目を見るが、冷静かつおおらかな性格で乗り越えていく。
「いだてん」(19)に続き、2度目の大河出演となった永山は「藤原道長のおい、藤原隆家を演じさせてもらうことになりました。平安時代なんて初めてですし、めったに生きることはできないので、長丁場の撮影になりますが、最後まで強い気持ちで参加しようと思います。きらびやかなセットや衣装、今回は弓や乗馬の稽古もあるので楽しみで仕方ありません。皆さまの記憶に残るような大河ドラマになるように尽力いたします」と意気込みを語った。
巳之助が演じるのは、第64代・円融天皇。道長の姉・詮子(吉田羊)が入内し、懐仁(のちの一条天皇)をもうける。道長の父・兼家(段田安則)は、孫の懐仁を1日も早く天皇とし、外祖父として権力を握ろうとする。譲位を勧められた円融天皇は悩むことになる。
巳之助は、これが大河初出演。「光栄にも円融天皇のお役を務めさせていただきます。歌舞伎の舞台をはじめとして、物語の中の天皇というのは時代の象徴として描かれることが多いように思います。しかし、歴代天皇お一人お一人に当然のことながら一人の人間としての人生・ドラマがあったわけですし、今回脚本を読ませていただいて、そういった部分に重点を置いて描かれる印象を受けました。人間としての円融天皇の姿を描き出せるよう精いっぱい努めたいと思います」とコメントを寄せた。
本郷が演じるのは、第65代・花山天皇。東宮(皇太子)の頃から、紫式部の父・為時(岸谷五朗)による漢籍の指南を受ける。即位後、兼家の孫である懐仁が東宮となったために、早々の譲位を画策され、大事件が起きる。
「麒麟がくる」(20)に続いて2度目の大河出演となる本郷は「花山天皇は変わり者である印象も受けますが、若いながらも積極的で面白いキャラクターだと感じました。波瀾(はらん)万丈な人生を生きた人物であるため、さまざまな状況や立場を演じることでしょう。いろいろな表情を見せられるよう、楽しみながら演じたいと思います」と語った。
脚本の大石静氏も「花山天皇は女好きなうつけともいわれますが、理想の治世を打ち出した果敢な天皇であったともいわれます。その落差を、本郷さんに思い切り演じてほしいです」と期待を寄せた。