東京赤坂に「高知元気カフェ」が期間限定で登場　限定スイーツやレアグッズの展示も

　今年は明治維新から150年。幕末から明治維新にかけて、坂本龍馬や中岡慎太郎、武市半平太、後藤象二郎など土佐の志士が、激動の時代の主役となった。そして、土佐藩が明治維新以降も自由民権運動や産業革命に重要な役割を果たしてきた。幕末の志士達の功績を紹介する歴史資料や史跡と、豊かな自然と食で観光客をもてなす観光博覧会「志国高知　幕末維新博」が高知県全域で開催されている。
　また高知県は、民間企業と「平成の海援隊　プロジェクト」を立ち上げ、高知県の歴史資源や地域観光、特産品などのブランド化を積極的に推し進めている。企業の斬新なアイディアと高知県が持つブランドを組み合わせた事業が続々と始まっている。

■平成の海援隊プロジェクトが続々とはじまる

　スニーカーやオリジナルウェアを企画販売する「atmos」（株式会社テクストトレーディングカンパニー）は、龍馬デザインのTシャツや水着を販売。9月2日には高知市内の朝市で同社のオリジナルスニーカーなどを販売する予定だ。atmosのスニーカーは国内外から高い人気を誇る。朝市では限定スニーカーが販売される予定で、購入を希望する客で長蛇の列ができそうだ。

　株式会社タカラトミー（東京）は、ハリウッドで映画化され海外でも人気の「トランスフォーマー」に高知県とのコラボキャラクターを登場させた。スペシャルPVを作成し、PV内で登場する「龍馬をイメージしたオリジナル刀剣」の実物も制作。オリジナル刀剣には、正義のトランスフォーマー軍団「サイバトロン」のエンブレムと、メッセージ「崇高な志と誇り高き背を守護する者の刀なり」と刻印されている。刀剣は、高知元気カフェで展示されるほか、今後様々なイベント会場でも見ることができる予定だ。

■トランスフォーマー　スペシャルPV

「サイバトロン」のエンブレムと「崇高な志と誇り高き背を守護する者の刀なり」が刻印（タカラトミー）

　DeNA Games Tokyo（東京）は「怪盗ロワイヤル」「農園ホッコリーナ」など同社が提供する人気ゲーム内に高知県にまつわるキャラクターやアイテムを登場させる。高知県にゲームユーザーが訪れるような仕掛けを作っていく予定だ。

■雨にも猛暑にも負けない！！高知元気カフェが期間限定でオープン

　「平成の海援隊　プロジェクト」が企画・制作した商品と、高知県ならではの限定スイーツが楽しめる「高知元気カフェ」が東京赤坂に期間限定でオープンした。高知元気カフェは、国内外で飲食店を展開する株式会社DDホールディングス（東京）が運営する土佐料理店「わらやき屋　赤坂」のランチタイムを利用して営業。DDホールディングスも平成の海援隊プロジェクトに参加している。同社が展開する飲食店では「志国高知　幕末維新博」をPRするランチョンマットを配布するほか、ドリンクプレゼントキャンペーンなども実施する。

　高知元気カフェの開店に合わせ、尾﨑正直高知県知事と平成の海援隊プロジェクトのメンバーが集結。高知県田野町の公認キャラクターにも就任したユージ氏は「田野市のゆるキャラに就任しました。人間でゆるキャラになったのは恐らく私が初めて。これからも田野市や高知県を盛り上げるお手伝いをしていきたい」と語り、高知元気カフェの一日店長を務めた。ユージ氏は田野町にある「西の岡邸」の庭修復プロジェクトにリーダーとして参加した経験のほか、田野町を盛り上げるプロジェクトに参画している。

■平成の海援隊プロジェクトや観光を通じて高知をさらに盛り上げる

　西日本豪雨により高知県内でも大きな被害を受けた。住宅や道路の復旧も急がれるほか、農水産業にも重大な被害が出ている。７月は観光面でも影響が出ているという。
　尾﨑高知県知事は「西日本豪雨により、亡くなられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます」「高知県も豪雨により大きな被害を受けたが、平成の海援隊プロジェクトの取り組みやよさこいを通じて観光からも高知県や四国を盛り上げていきたい」「全国の方々に四国をはじめ西日本にも是非来て欲しい」と語った。