円安や長引くイラン情勢などの影響で物価高騰に歯止めがかからず、ひとり親世帯の貧困率は今や5割ともいわれる。特に夏休みなどの長期休暇中は、学校給食がなくなるため、各家庭における食費の負担は一層深刻になる。小学校低学年から高校生を対象に、課題を抱えた子どもに寄り添った支援を行う子ども食堂「キリンの家」やフリースクール「キリンのとびら」を運営するNPO法人キリンこども応援団(大阪府泉佐野市)は、夏休み中の子どもたちの食事を応援するため、南大阪エリア(高石市・泉大津市・和泉市・忠岡町・岸和田市・貝塚市・熊取町・田尻町・泉南市・阪南市・岬町)に住む、さまざまな事情で食事に困っているひとり親家庭1400世帯に向けて無償の食材配送を実施した。
8月に入り配送希望の申し込みの募集を実施。50%の世帯が申し込み時のアンケートで「月1回以上食事に困ることがある」と回答し、70%が「昨年と比べて食事に困る頻度が多くなっている」と答えたという。配送する箱には、値上がりしていて手が出しにくくなっているものを中心に、子育て世帯に喜んでもらえるような米やパスタ・ラーメン・ツナ缶・調味料・お菓子などの食材、洗剤やティッシュなどの日用品を詰め込んだ。
受け取り後に行ったアンケートでは、「ひとり親で、周りに頼れる人がいない私にとって、涙が出る出会いです。ありがとうございます」「申し込みしてから、届くまでとても早くてびっくり! 届いた時、子どもたちが、駆け寄ってきて『キリンさんが助けてくれたんだよ』と話しました」などのコメントが寄せられたという。キリンこども応援団の水取博隆代表は、「困ったときに『助けて』と言えることは、決して弱さではありません。地域には、一緒に考え、一緒に支えてくれる人たちがいます。この食材配送支援が、そんなつながりのきっかけになればうれしく思います」と励ましのエールを送る。








