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戦禍のなかで奏でる魂の音楽を届けようと、ウクライナ国立オデーサ歌劇場オーケストラ日本公演が、3月2日に神奈川県民ホール(横浜市)、7日に神戸朝日ホール(神戸市)、9日に北見芸術文化ホール(北海道北見市)の3都市で開催される。
2021年からオデーサ歌劇場の首席客演指揮者を務めている吉田裕史氏が23年9月、同歌劇場で指揮を行った際、戦時下でも命懸けで演奏する音楽家たちの姿と、その音楽が人々の心を動かし希望の光となる様子を目の当たりにし、ぜひ日本に彼らの音楽を届けたいと、2度に渡りクラウドファンディングサイト「READYFOR」で支援を呼びかけた。その結果、2000万円を超える寄付が集まり、スポンサー企業からの支援や文化庁の特別協力も得た。プログラムは、レフコ・コロドゥブ「ウクライナ舞曲集」やアントニン・ドボルザークの「スラヴ舞曲」と「交響曲第9番『新世界より』」などを予定している。
横浜市とオデーサ市は1965年から姉妹都市となっており、86年には神奈川県とオデーサ州で「友好交流先」の共同声明を調印した。2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻直後から神奈川県は避難者受け入れなどの支援を続けている。1月28日の神奈川県知事記者会見に黒岩祐治知事と吉田氏、コルスンスキー駐日ウクライナ大使が出席しコンサートを紹介、来場を呼びかけた。北海道・北見は吉田氏の故郷。