「食物繊維をしっかり取りたい」と思っても、毎日の食事で何を選べばいいのか迷う人は少なくない。そんな中、管理栄養士・栄養士100人を対象にした調査で、プロが「効率よく取れる」と薦める食材と、実際に日常的に食べている食材には、興味深い違いがあることが分かった。

調査を実施したのはエミッシュ(東京)。同社が運営する栄養士・管理栄養士限定の専門コミュニティ「栄養士ラボ(R)」に所属する資格保有者100人を対象に、インターネット調査(7月24日~28日)を行った。
「食物繊維を効率よく取れる食材としておすすめ」1位になったのは、玄米・雑穀で73票。続いて海藻類が56票、根菜類が46票となった。普段の白米を玄米や雑穀ごはんに置き換えることで、主食から食物繊維を補いやすい点が評価されている。
一方、「自身が日常的に食べている食材」では、大豆製品が73票でトップ。納豆やおから、豆腐、豆乳などが挙げられ、海藻類が65票、きのこ類が62票で続いた。特に納豆は、調理の手間がなく、パックを開けるだけで食べられる手軽さが強みだという。
食物繊維不足につながりやすい食生活としては、「コンビニ・テイクアウト・単品メニュー中心」が50票で最多。「朝食を抜く・コーヒーやパンだけで済ませる習慣」も46票となった。忙しい人ほど、品数を増やすより、普段の食品を少し置き換えたり、ちょい足ししたりする工夫が有効とされる。
さらに注目されるのが「発酵性食物繊維」。腸内細菌のエサとなり短鎖脂肪酸を生み出す食物繊維として、1位は納豆の70票、2位は玄米・雑穀の51票、3位は海藻類の31票だった。
海外で注目される「ファイバーマキシング」についても、69%の管理栄養士が「今後日本でも広まる」と回答。これは、水溶性・不溶性・発酵性など、さまざまな種類の食物繊維を組み合わせて取る考え方だ。
同社は、炊飯時に雑穀やもち麦、蒸し大豆、きのこなどを加える方法や、味噌汁・スープに乾燥わかめや切り干し大根、冷凍きのこを加える方法、朝食にバナナやドライフルーツをプラスする方法などを提案している。
「効率」を考えれば玄米・雑穀、「続けやすさ」なら納豆――。食物繊維不足が気になる人は、まず無理なく続けられる食品を一つ、いつもの食卓に加えるところから始めてみるのもよさそうだ。








