ビニールハウス栽培で季節感がなくなってしまったイチゴだが、収穫の最盛期は本州では1~3月といわれることが多い。今が“いちご狩り”のシーズンなのだ。農業法人アソラ(宮城県大崎市)は、3月13日に「あそら農園いちごハウス」(同東松島市)で地元幼稚園児を招いてイチゴの収穫と“世界に一つだけのいちごパックづくり”体験会を開催する。
「あそら農園いちごハウス」は、東松島市による「令和の果樹の花里づくり」構想プロジェクトの計画地を借り受け、昨年9月にイチゴ栽培をスタート。“いちご狩りが楽しめる観光農園”を目指し、果樹園プロジェクト第一号として2月に約600坪の広さを持つ温室ハウスをオープンした。今回のイベントは、その初めての最盛期に合わせ、果樹園を広く知ってもらうために企画されたもの。いちご狩り体験(食べ放題)だけでなく、土産用にオリジナルパックを作って持ち帰れるように、パックに自由なデザインを施せるコーナーも用意する。
体験会の開催は、3月13日(月)の10:00~12:00、鳴瀬幼稚園の年中組約40人が招待される。アラソは、「農業の抱える後継者不足・食料自給率問題の解決と震災復興に少しでも力になれればという思いで震災後に宮城県で事業をスタートしました。令和元年の台風19号によって事業の中断を余儀なくされましたが、さまざまな方にご協力を頂きイチゴ栽培を再開することができました。これからは多くの方々に恩返しをするため、農業や奥松島の観光地としての発展に微力ながら貢献していきたいと考えております」とメッセージを寄せている。あそら農園いちご狩りの営業日は、火・水・土・日曜で、6月頃まで楽しめる。