坪内逍遙や夏目漱石、井上哲次郎などが執筆者として名を連ねていた日本最古の企業PR誌『學鐙』(がくとう、丸善雄松堂・東京)が全面的にリニューアルされ、6月5日(月)に発売される。今号から電子版でも読めるようになる。
『學鐙』は1897年に『學の燈(まなびのともしび)』として創刊され、今年127年目。第2次世界大戦中から戦後まで7年の休刊を余儀なくされたため、今年は発刊120巻だ。“みずから灯火(ともしび)となってまなびの道を照らす”という意味の誌名で、刷新後初の特集テーマは、「いま私たちが学ぶべきこと」。養老孟司東大名誉教授や内田樹神戸女学院大名誉教授らが語る、学びの神髄をじっくり読める。また「知の生まれる場所」というリレー連載では、書店や図書館、研究室、書斎など、新たな知や活動が生まれる現場を訪ね、場づくりの知恵や、知的活動の技法などが紹介される。冊子版・電子版ともに税込み250円。