家の中に畳の部屋があっても、たいていは四角。畳べりの装飾の違い程度しか分からなくなっているが、実はため息が出るようなアートな畳もある。7月1~30日まで、京都の東福寺光明院がアートイベント「鶴の展覧会」を開催、寺紋に合わせて作った「鶴の畳」(山田一畳店・岐阜県羽島市)が公開される。拝観料は300円。
作品にはすべて同じ色の天然イグサが使われているが、畳の織り目を変え、光の反射で色を変化させている。301枚の畳をパズルのように組み合わせて“描かれた”一つの絵。庭園にある枯山水を湧き水に見立て、そこに水を飲みにきた鶴をデザインにした。立つ位置や時間帯によって色が変化して見えるのが特徴で、夕方になると羽の色が金色に変わるという。
また、7月1日15時からダンサー、森崎真帆さんと金澤萌美さんによるダンスイベントも開催。鶴をコンセプトにした演技が披露される。見学無料。