繊細で優美なペルシャじゅうたん。手紡ぎ・草木染めという伝統技法で制作した作品が一堂に会する「光と影が彩(あや)なすペルシャの美―手紡ぎ・草木染め絨毯(じゅうたん)展―」(和光・東京)が、7月8~17日まで、東京のセイコーハウス銀座ホールで開催される。
王室工房で織られていた古典柄と、遊牧民のトライバル柄のじゅうたんが展示される。荘厳かつ華やかな様式美の古典柄は、あかねや藍、クルミの皮などの天然染料を使用して染めた、力強く重厚な色彩が特徴。一方、遊牧民の自然との共生から生まれたトライバル柄の方は、遊牧民の生活民具として定着しており、日々の生活を想像させる素朴で楽しい柄が魅力のひとつだ。
会場は二つの空間に分けられ、照明を落とした中で見せる古典柄と自然光の中で見せるトライバル柄、それぞれが持つ美しさと魅力のコントラストを堪能できる。