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洗剤のつめかえパックを水平リサイクル 花王とライオンが協働

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 使用済みの容器をもう一回同じ種類の容器に戻す「水平リサイクル」。スーパーにトレーや牛乳パックを持って行く人は多いし、生協の容器リユースに協力するなど、環境を考えた多様な行動が身近になる中で、花王とライオンは協働して再生材料を一部に使用したつめかえパックを製品化した。衣料用濃縮液体洗剤「アタック ZERO つめかえ用(1620g)」(花王)と、洗濯用液体高濃度洗剤「トップ スーパーNANOX ニオイ専用 つめかえ用超特大」(ライオン)だ。

リサイクルつめかえパックができるまで
リサイクルつめかえパックができるまで
リサイクルつめかえパックの構造(イメージ)
リサイクルつめかえパックの構造(イメージ)

 洗剤やシャンプーなどのつめかえパックは、中身を温度や湿度、紫外線などから守るため、異なる素材でできた何層もの薄いフィルムを重ねてつくられているため、リサイクルすると不均質なフィルムになり、製造過程であながあいてしまうなどの課題があったという。そこで花王はフィルム容器の一括リサイクルの開発・検証を進め、リサイクルした材料を使用したつめかえパックの製品化に成功した。

 今後は、イトーヨーカドー曳舟店、ウエルシア薬局の店頭での回収を続けながら、リサイクルに対する消費者の理解・協力を得つつ、つめかえパックの分別回収の仕組みを改良していくのが課題だ。