カルチャー

「銀」はなぜ世界を動かした? 500年の節目に特別展「古代オリエントから石見銀山へ」

 東京・池袋の古代オリエント博物館(サンシャインシティ文化会館ビル7階)で9月19日(土)から12月6日(日)の期間、秋の特別展「古代オリエントから石見銀山へ-銀が動かす世界-」が開催される。

 2027年に迎える「石見銀山発見500年・世界遺産登録20周年」の記念事業。同博物館と石見銀山発見500年島根県記念事業実行委員会の共催。単なる貴金属にとどまらず、交易や経済、さらには世界の歴史を動かす存在となった「銀」の歩みを、古代オリエントから近世日本の石見銀山(島根県)までたどる。

 同展の大きな特徴は、古代オリエントと石見銀山を「銀」という一つのテーマでつなぐ点にある。古代オリエントの装身具や銀製容器、神像などに加え、多彩なコイン、さらに石見銀山ゆかりの資料を通して、銀が人々と世界を結んできた歴史を紹介する。音声ガイドは、声優・関智一さんが担当する。

 展示は全5章で構成。第1章では、金・銀・銅・鉄と人類の出会いと、それぞれが果たしてきた役割を紹介。続く第2章では、銀の美しさを生かした装身具や容器などに焦点を当て、加工技術の発展をたどる。

 第3章では、価値を示す素材だった銀がコインへと姿を変え、交易や経済を支える存在となった過程を紹介。第4章では大航海時代における銀の役割を取り上げ、世界規模で交易が広がった時代に銀がもたらした文化の変化にも迫る。そして第5章で、世界遺産・石見銀山へ。銀の生産現場や鉱山社会などの視点から、その実像を紹介する。

 開館時間は10時~17時(最終入館16時30分)。10月18日(日)と11月20日(金)は20時まで開館する。会期中は無休。入館料は、一般1500円、大・高校生1000円、中・小学生400円。前売り券情報などは同博物館公式ホームページに掲載している。