コロナ禍は、働き方だけではなく、私たちの生活にさまざまな変化をもたらした。そのコロナ禍で大学生活を送るZ世代が描く将来像とはどのようなものだろうか。No Company(東京)は、SNSデータから見る「Z世代の注目企業」調査を発表した。
調査では、Z世代が就職活動でよく参考にしている19のメディアを選定。SNS分析ツールを使って、メディアに掲載された「企業名が入っている記事(該当する企業に関するあらゆる記事)」と「企業の社員が取り上げられている記事」が、Facebook・TwitterなどのSNS上でどれほど「いいね」「リツイート」「シェア」「コメント」などのアクションをされたのか、その総量(エンゲージメント量)を計測した。エンゲージメント量にはポジティブとネガティブ反応の両方が含まれていて、数が多いほど「注目されている企業」と定義しているという。
エンゲージメント量(総量)が1万を超えたのは、「伊藤忠商事」とバーチャルプラットフォーム事業などを展開する「カバー」の2社。カバー社は、事業戦略やミッションに関する記事が2021年11月ごろ話題となった。総量が5000~9999だったのは、「キリンホールディングス」「サイボウズ」「Google」「heart relation」「アクセンチュア」「ランサーズ」「フォースタートアップス」の7社。サイボウズ・グーグル・アマゾン・サイバーエージェント・メルカリ・マネーフォワードの6社は、4年連続で上位200社に選ばれている。
そして、総量が3000~4999だったのは、「メルカリ」「パナソニック」「ヘラルボニー」「国際協力銀行」「ひろのぶと」「クリプトン・フューチャー・メディア」「207」「リブ・コンサルティング」の8社。
全体をみると、「社員個人のキャリア」や「社員が日々取り組んでいる業務内容」などの情報に興味を持っているZ世代が多い様子。特にエンゲージメント量が高かった記事は、新卒社員やインターン生が先輩社員や経営陣に自社の企業文化や魅力についてインタビューする形式のものとなった。選定したメディアは、ワンキャリア・FastGrow・Wantedly・note・マイナビ・外資就活・エンカレッジ・jobpicks・キャリアハック・Forbes CAREER・タレントブック・20’s type・Woman typeなど。分析したデータは、2021年10月1日~2022年9月30日までの1年間のもの。