カルチャー

宮沢賢治のバイオリンなど展示 企画展「宮沢賢治と音楽」 大府市歴史民俗資料館で開催

企画展「宮沢賢治と音楽」

 

 愛知県大府市は、今年9月に迎える市制55周年のプレ事業として、童話作家の宮沢賢治が約100年前に使用していた楽器を展示する企画展「宮沢賢治と音楽」を1月25日~5月18日に大府市歴史民俗資料館で開催する。

 展示するのは、賢治が購入した楽器(鈴木バイオリン製バイオリン1台、ビオラ2台)や、愛用チェロ高精細3D画像展示、直筆譜面、原稿(複製)、雨ニモマケズ手帳(複製)、遺書(複製)、高畑勲原画「セロ弾きのゴーシュ」など。

 ビオラの1台には賢治の親友と推測される人物の記名プレートが確認され、今回が初披露だという。また、3D画像については、岩手県花巻市の宮沢賢治記念館にある賢治愛用のチェロを高精細撮影で再現する。「楽器内部に記された賢治直筆サインなどの貴重な資料を鑑賞して、宮沢賢治と音楽の世界を楽しむことができる」としている。

 企画展は、賢治が愛用する楽器が大府市に本社がある鈴木バイオリン製造が手がけたことから、同市での開催が決まったという。