「あの人に嫌われていないだろうか?」「暗いニュースばかりで世の中は大丈夫?」「病気だったらどうしよう」――。身近なことからまだ起こるかどうか分からないことまで、とにかく不安で仕方がないという人のために、認知行動療法の第一人者がその不安への対処法を指南する。『「いつも不安で頭がいっぱい」がなくなる本』ディスカヴァー・トゥエンティワン)が、このほど刊行された。
著者は、認知行動療法の第一人者である精神科医・清水栄司氏。何か特定のことに限らず、さまざまなことが不安になってしまう「全般不安症」の推定患者数は120万人に上るという。しかし、その存在はあまり知られていないため、多くの人が「不安に苦しむ自分がおかしいのかも」と一人で悩みを抱えてしまうという。
「6カ月以上、毎日のように不安が続いている」「さまざまなことに対して不安を感じている」「疲れやすさ、集中力の低下、不眠などで悩んでいる」「不安との付き合い方について、専門的なアドバイスを求めている」という人たちに、著者は、不安の症状やしくみを丁寧に解説し、認知行動療法に基づいた、不安とうまく付き合うための具体的なメソッドを伝える。思考のくせを知り、不安を「見える化」し、トレーニングを通じて克服する、というステップを通じて、不安に振り回されない生活を取り戻すサポートをする。単行本(ソフトカバー)、248ページ。税込み1870円。
目次は以下の通り。
第1章 心のざわざわが止まらないのは、「全般不安症」かも?
第2章 不安になりやすい「思考のくせ」を知ろう
第3章 「不安の見える化」でわかる、あなたの「思考のくせ」
第4章 「思考のくせ」をほぐすトレーニング
第5章 不安とうまく付き合う習慣










