★正月第2弾編
最後に、年明け三が日後に公開される正月映画第2弾も簡単に紹介しておきたい。まずは、韓国映画の超大作『非常宣言』(1月6日公開)。国際線の旅客機でバイオテロが発生するパニックもので、ソン・ガンホ、イ・ビョンホンら、韓国を代表する豪華キャストが競演する。
『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』(1月13日公開)は、# MeToo運動を爆発させた、ハリウッドの大物ハーベイ・ワインスタインによる性的暴行事件の映画化。ピュリツァー賞を受賞した衝撃のスクープに基づく。
『モリコーネ 映画が恋した音楽家』(同)は、映画音楽の名匠エンニオ・モリコーネのドキュメンタリー。トルナトーレ監督がマエストロの仕事術の秘密に迫る。
日本映画では、竹野内豊が型破りな裁判官を演じたフジテレビ“月9”の劇場版『映画 イチケイのカラス』(同)がある。伝家の宝刀「職権発動」を武器に国家権力に挑む。
役所広司×吉沢亮が親子役で共演する『ファミリア』(1月6日公開)は、在日外国人を題材に“家族”という普遍的なテーマを扱った感動作。
『嘘八百 なにわ夢の陣』(同)は、中井貴一×佐々木蔵之介の骨董(こっとう)詐欺コンビによる人気コメディー第3弾。
城定監督の、『夜、鳥たちが啼く』に引けを取らないさらなる新作『恋のいばら』(同)にも注目したい。
コロナ前の活況が戻ってきた映画館で、映画本来の面白さを存分に味わってほしい。
(外山真也)