年齢的にも1983年生まれの松本と1985年生まれの松山は二つ違い(学年では一つ違い)と、年齢に幅のある家臣団の中でも一際近い立場にいる(家臣団の中では、山田孝之が松本と同い年)。
同年代の大河ドラマ主演経験者が常にそばにいることは、初めての大河ドラマで主演を務める松本にとって、一種の安心材料にもなるのではないだろうか。
そんな松山が、これから1年、松本と現場を共にする中で、何らかの化学反応が生まれることは間違いないだろう。
第5回でも肩の力が抜けた軽妙な芝居で、人を食ったような正信のキャラクターを巧みに表現した松山は、同じ大河主演経験者である岡田とは違った新鮮な刺激を松本に与えてくれるはず。
もしかしたら、松山の存在が松本から今までにない表情を引き出し、予想もしなかったような元康が見られるかもしれない。そんなことを期待しつつ、これからの本多正信=松山ケンイチの活躍を見守っていきたい。
(井上健一)