-実際に売れたときは、どんな思いだったのですか。
(売れたという)それもまた、あいまいなものだと思います。初めて作品に参加できた、番手が上がった、世間の方に知っていただいたとか、細かいことではたくさんうれしいことがありましたが、その分、求められるものややらなければいけないことがあるので。グラデーションでどんどん変わっていく感じはありました。
-これから先は、どんな姿を思い描いていますか。
子どもたちのことはもちろん考えますが、自分のことは具体的にどうこうというのはないですね。今あることを精いっぱい頑張ること。それが後につながると思っています。あとは、50歳でライブをやったので、60歳のときには、赤いちゃんちゃんこを着てライブをやろうとか(笑)。そうした漠然としたことぐらいしか考えていないです。
-2023年にやりたいことは?
人生で1回だけでいいので、フルマラソンを走りたいと思っています。本当は2020年に走る予定だったのですが、コロナ禍になってしまい、今は走るのをやめてしまっているんです。どこかでやらないと悔いが残ると思っているので、また走りたいですね。実は、ラジオ番組の企画でハーフマラソンは走ったことがあって。
-いかがでしたか。
大変でした(笑)。もちろん、走り切った達成感はありました。3回走ったんですが、走るたびに前の自分のタイムを超えたいと思うようになってしまって、レース中にも無理をしてしまって。そうすると、走っている途中は苦痛ばかりになるのでつらさも大きかった。フルマラソンも、ただ完走するだけだったらできるかもしれませんが、人生に一度だと思うと、やっぱり4時間は切りたいと思ってしまう(笑)。1回だけと決めなければいいんだけど、そんなにつらいことは1回しかやりたくないと思っているので(笑)。なるべく早くやらないと、と思っているところです。
-最後に、公演を楽しみにしている人たちにメッセージを。
今回は、生の演奏があるのですごくゴージャスな作品になると思いますし、朗読劇とはいえ、視覚的にも見せる要素も多いと思うので、いろいろな方に楽しんでいただけると思います。皆さんがそれぞれ自分自身に置き換えて考えることができると思いますし、世界情勢などを考えるきっかけにもなると思います。
(取材・文・写真:嶋田真己)
「奏劇 vol.2『Trio~君の音が聴こえる』」は、12月15日~24日に都内・よみうり大手町ホールで上演。
公式サイト https://tspnet.co.jp/whats-ons/sougeki-2022/