エンタメ

日向亘「最後の最後にとっておきの作品」小松準弥「身が引き締まる思い」「仮面ライダーリバイス」のその後の物語でダブル主演『リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ』【インタビュー】

-今回は、変身シーンも今までと少し違いますね。

小松 僕は本編では44話が最後の変身だったので、久しぶりでした。今回は仮面ライダーインペリアルデモンズに変身ということで、“インペリアルらしく”皇帝感や威厳みたいなものをちゃんと出したいと思っていました。だから、変身ポーズの基本は変わりませんが、ちょっとだけエッセンスを加えているので、ぜひそこに注目してください。

日向 今回ついに、皆さんが気になっていた「大二がリバイスドライバーで変身したらどうなる?」が実現したので、そこは見どころです。まさか、ピンクのライブ(仮面ライダーライブマーベラス)とピンクのエビル(仮面ライダーエビルマーベラス)になるとは、僕も思っていませんでしたけど(笑)。(本編の主人公である兄の五十嵐)一輝(前田拳太郎)から譲られたリバイスドライバーで変身ということで、“兄弟の絆”を感じさせる部分があっても面白いのかなと思って、変身ポーズは坂本監督と相談しながら決めていきました。

-本作はお二人にとって「リバイス」の集大成となりますが、今振り返ってみて「仮面ライダーリバイス」という作品はご自身の中でどんな位置づけになりますか。

小松 「宝物」、「財産」の一言に集約される感じです。

日向 まさにその通りで、僕の青春です。お金じゃ買えない大切なもので、皆さんとの出会いから信頼関係を築いていった時間も含め、全てが僕の宝物になりました。1年かけて壮大なお宝探しをしていた感じです。お芝居も鍛えられましたし、これから俳優として頑張っていく覚悟が芽生えた1年でもありました。

小松 男の子なら誰でも一度は願う「仮面ライダーになりたい」という思いを抱き続けたまま、僕はこの業界に入り、27歳のときに、最後の挑戦と思って受けたオーディションで、仮面ライダーをやらせてもらえることになりました。それはもちろん大きな宝物になったんですけど、やっていく中で、こんなふうに仕事でもプライベートでも信頼できる弟みたいな存在ができましたし、他のキャストやスタッフの皆さんとも、これからもきょうだいや家族のように付き合っていける気がしています。「共に人生を歩んでいく」といったらちょっと大げさかもしれませんけど、いつでも帰ってこられるホームができた感じです。

-お二人と、他のキャストやスタッフの皆さんが信頼し合っている様子がうかがえます。本作も、大二とヒロミをはじめ、さまざまな人たちの「信頼」を描いた物語なので、集大成にふさわしい作品になりましたね。

日向 そうですね。キャストやスタッフの皆さんとの出会いも、僕をすごく成長させてくれましたし、これからの人生を彩ってくれるすてきな人たちにも出会えたと思っています。

小松 すてきな締めくくりを迎えることができました。そういう出会いや経験をさせてもらえたという意味でも、「仮面ライダーリバイス」という作品は、いろんなものをくれた財産であり、宝物であり、大切な場所です。

(取材・文・写真/井上健一)

(C) 2023 石森プロ・ ADK EM ・バンダイ・東映ビデオ・東映 (C) 2021 石森プロ・テレビ朝日・ ADK EM ・東映