-終末世界を舞台に、「生きる意味」を描いている本作ですが、皆さんの「生きがい」は?
竹内 僕は、撮影現場が好きなんです。熱量を持ったキャストやスタッフの皆さんと集まって、いいシーンが撮れた瞬間が仕事のやりがいでもあり、生きがいでもあります。
玉城 私は自分が自立していると思えたときに幸せを感じます。例えば、自分が働いて得たお金で、自分の好きなものを買ったとき。自分で買ったというのは、自信にもなるんです。年に1回、自分にご褒美を買ったりもしています。
溝端 僕は、演劇をやる機会も多いのですが、舞台上の僕たちの集中力とお客さんの集中力が一気に高まった瞬間を肌で感じたときに、生きているなと思います。毎日同じ芝居をしていても、そのときのお客さんの空気や自分たちのちょっとした変化で全然違うものになるんです。お客さんが前のめりになっているのを感じるとこちらの芝居のテンションも上がります。それが生きがいにもお芝居へのエネルギーにもなっています。
-改めて作品の見どころを。
竹内 響の人生がどう動いて、周りの人間たちとどんな人間関係を育んでいくのか。そして、一番大切に思っている娘のミライをどうやって取り戻すのかに注目していただきたいです。僕は、シリーズを通してSeason4の脚本が1番好きなんです。それぞれの人物の思惑や考え、心理の描き方に余白があるので、受け取り方によって違う一面も見えてくると思います。ぜひ、視聴者の方たちにその余白を埋めながら見てほしいと思います。
玉城 血みどろのサバイバルが描かれる中、人間の見せたくない部分をさらけ出していく話ですが、その中にあっても明日葉は汚れのない、どこまでも人間の清いところを信じている人物です。私も明日葉のようにすさまずに、この撮影を最後まで走り抜けたいと思います。
溝端 たくさんのキャラクターが出てきますが、面白い人物ばかりです。人間らしさや本能といったものもそれぞれに描かれていますし、すごくリアリティーのあるストーリーになっていると思います。まさに竹内くんが言った“余白”がある台本だからこそ、僕たちの演技でより面白いものになると思っています。演じながらも、これはすごいものができる、と感じているので、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。
(取材・文・写真/嶋田真己)
「君と世界が終わる日に 入門編 完全新作SP」は3月19日午後10時30分から日本テレビ系で放送。SP放送終了後から、Huluで「君と世界が終わる日に」Season4が独占配信開始。