初詣をどこでするか、もう決めただろうか? 浅草名所七福神会(東京)では、「浅草名所七福神」の初詣受付を2023年1月1日(日)0:00から開始する。由緒ある浅草の九社寺にまつられている七福神の御神徳を頂くことができ、その上、全行程約7㎞、参拝時間を除いて2時間30分ほどのコースなので、散歩にもうってつけ。年末年始はついつい食べ過ぎてしまいがちなので、健康維持のためにもいかがだろうか。
七福神なのに九社寺あるのは、「九は数の究み、一は変じて七、七は変じて九と為す。九は鳩であり、あつまる意味を持ち、又、天地の至数、易では陽を表す」という故事に由来する。仏教で信仰された毘沙門天(びしゃもんてん)、大黒天、弁財天、儒教で尊ばれた福禄寿(ふくろくじゅ)、寿老人、布袋尊、日本の神として尊ばれた恵比須神が福徳円満の神として、その年の始まりに一年の家内安全、息災延命を願い巡拝されてきた。
まずは浅草寺から。「大黒天」がまつられている。福徳開運の神様で、大きな袋を背負い、打出小槌を持って頭巾をかぶる姿でおなじみだ。次は浅草神社で、唯一の日本の神様である「恵比寿天」参拝を。左手にタイを抱えて右手に釣竿を持った親しみ深い漁業の神様。そこから商売繁盛のご利益が有名に。続いて、「毘沙門天」を参りに待乳山聖天(まつちやましょうてん)へ。武将の姿をした仏様で、融通招福の徳があるとされる。今戸神社には「福禄寿」が。道教の長寿神で、長い頭とヒゲ、大きな耳たぶが特徴。不動院は「布袋尊」。笑門来福、夫婦円満、子宝の神として信仰が厚い。石浜神社と鷲(おおとり)神社には「寿老神(寿老人)」が。長寿延命、富貴長寿の神様だ。吉原神社は、唯一の女神「弁財天」。知恵、財宝、愛嬌、縁結びで知られる。最後は、矢先稲荷神社でもう一度「福禄寿」に手を合わせたい。
浅草は江戸文化発祥の地といわれ、この七福神巡りが流行したのは、その江戸時代からと伝えられる。そんな古い歴史を持つ浅草には、他にも広く名跡が点在しているので、あわせて訪ねてみては?