桜の開花とともに、春の訪れを告げる国内最大級のクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭2023」が始まっている。今回で19回目を迎える音楽祭は、リッカルド・ムーティによる「イタリア・オペラ・アカデミー」や、ベルリン・フィルメンバーによる室内楽公演で開幕。「東京春祭ワーグナー・シリーズ」はマレク・ヤノフスキ指揮/NHK交響楽団との「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、「東京春祭 合唱の芸術シリーズ」では「ドイツ・レクイエム」を2020年の国際マーラー指揮者コンクールの覇者フィネガン・ダウニー・ディアーの指揮で、「東京春祭プッチーニ・シリーズ」では「トスカ」、ドイツ・バイロイト音楽祭提携による「子どものためのワーグナー」、ほかにも室内楽やリサイタル、ミュージアム・コンサートに、上野の街を舞台に音楽会を展開する「桜の街の音楽会」も復活。開園150年を迎える上野公園を彩る。
JR上野駅や近隣の歴史的建造物、オフィス街や街角で通りすがりに音楽が聴こえたら耳をすまそう。4月16日まであちこちで芸術を堪能できる。