ふむふむ

マタニティーハラスメントのアンケート調査 えっ、同性からの方が多い?

 

 数あるハラスメントの中でも、現在の少子化問題の一因になりうると思われるのが「マタニティーハラスメント」だろう。その実態はどうなのだろうか? HiClub(東京)が提供するSNS 「GRAVITY(グラビティ)」が実施した、マタニティーハラスメントに関するアンケート調査によると、意外な事実が浮き彫りとなった。調査期間は5月17日~5月20日。20歳~39歳の女性335人が回答した。〈データ提供: GRAVITY〉

 ズバリ、これまでにマタニティーハラスメントを受けたことがあると回答した人の割合は16.4%で、そのうち17.0%の人はなんと16回以上受けたことがあると回答。ハラスメントのきっかけとしては「妊娠」(48.2%)が半数近くを占めた。

 

 

 

 マタハラというと、たとえば職場では男性から受けるイメージがあるものの、「ハラスメントをした相手は男女どちらが多かったか」と聞くと、意外にも67.2%が「女性」からと答え、3人に2人は同性からのハラスメントを多く受けていることが分かった。関係性では「職場」が48.5%と約半数を占めており、以下、数字は下がるが「親戚」(11.8%)「親」(10.3%)「夫」(8.8%)と身内が続いた。

 

 

 マタニティーハラスメントによって受けた影響は、「意思や能力の否定」(36.7%)が最も多かったが、「職場の解雇」「仕事量を増やされた」「陰口」など職場に関する内容も多かった。古典的なマタハラとしては、出産休暇によって職場のローテーションがきつくなることで、嫌がらせに走る人もいるようだ。

 

 マタニティーハラスメントの悩みに関して相談する相手を尋ねると、「誰にも相談しない」が36.1%で、「友達」(20.8%)「夫」(13.9%)と続いた。職場の人への相談はわずか8.3%にとどまるなど、職場では問題解決を求めていない、あるいは求められない状況がうかがえる。問題を周囲に相談しづらい場合は、個人を特定されず気軽に投稿できる「GRAVITY」のような場で相談するのも1つの手かもしれない。