6月1日は「牛乳の日」。牛乳などの飲料・食品用紙パックを製造している日本テトラパック(東京)が、5月27日に「冷蔵不要の紙容器で生活が変わる 牛乳の新常識!ロングライフ牛乳活用術」と題するイベントを東京・スパイラルホールで開催した。栄養素が豊富に含まれている牛乳をいつでもどこでも楽しめるにもかかわらず、一般生活者の認知がまだ低い“常温保存可能なロングライフ牛乳”の価値を知ってもらうことが狙い。消費が落ち込んでいる牛乳市場や社会課題を盛り上げていきたいとの思いで、乳業メーカー7社の協力の下、行われた。ゲストに、牛乳博士の齋藤忠夫先生と忙しい主婦の代表として小倉優子さんが登壇した。

ロングライフ紙パックはスウェーデンで開発された。常温保存可能な牛乳は、日本での認知度は10%台とまだ低いが、海外では広く普及しているという。長期保存が可能な秘密について、齋藤先生と日本テトラパックのマーケティングマネジャーは次のように解説。140℃台での超高音瞬間殺菌で処理され、さらに滅菌された紙容器に完全に無菌の環境下で充填されるため有害な微生物が混入しない上、紙容器は紙、ポリエチレン、アルミ箔を使った6層構造で、酸素や光も通さないので酸化による劣化も防げる。
牛乳は、カルシウムに加え、たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルの5大栄養素が豊富に含まれる“準完全栄養食”だ。小倉さんは、「牛乳は1カ月持つだけでもありがたいのに、保存料を使わずに常温で3カ月も持つなんてすごい!」と驚いていた。
