
「推し活」といえば、ライブやイベントに足を運んだり、グッズを集めたり、SNSで情報を追いかけたりと、仕事とは別のプライベートな楽しみというイメージが強い。ところが、その「推し活」が、実は働き方やキャリアにも影響を与えているようだ。
パーソルテンプスタッフ(東京)が全国の20~59歳の男女1万1360人を対象に実施した調査では、働く人の23.6%、およそ4人に1人が推し活をしていることが分かった。さらに、推し活をしている人のうち25.2%は「ほぼ毎日」取り組んでおり、週1日以上という人も54.1%に上る。推し活は一時的なブームというより、日常生活の一部になっていることがうかがえる。
注目したいのが、推し活と「仕事」の意外な関係である。推し活をしている人に、そこから得られる経験や機会が「働きがい・キャリア形成」に役立つと思うか尋ねたところ、「非常に役立つ」が23.1%、「ある程度役立つ」が38.7%。合わせて61.8%が「役立つ」と回答した。

「非常に役立つ」と答えた割合は、比較対象となった活動の中で「資格取得」の29.1%に次ぐ2番目。好きなものを応援する活動が、仕事へのモチベーションやキャリアを考えるきっかけにもなっているようだ。
さらに、推し活をしている人の54.1%は「従業員の社外での多様な取り組み・活動を歓迎する企業文化・組織風土のある組織で働きたい」と回答。「社外活動を支援する制度がある方が安心して働ける」についても56.3%が肯定した。
世代による違いもあり、20~39歳では、社外活動を歓迎する企業で働きたいと答えた割合が58.0%。40~59歳の49.6%を上回った。企業選びの際に、給与や仕事内容だけでなく、「自分の好きなことや生活を大切にできるか」を重視する人が増えている可能性がある。
人手不足が続く中、企業にとっても「仕事以外の時間をどう過ごすか」は無視できないテーマになりつつある。柔軟な勤務時間や制度、社外活動を尊重する風土などは、人材の採用や定着にもつながりそうだ。
なお、パーソルテンプスタッフは9月、推し活や副業など仕事以外の活動に情熱を注ぐ人を紹介するSNS「テンプスタッフの推させてください!」 を開設した。仕事だけでなく「好きなこと」も大切にしながら働く人を応援する取り組みだという。







