11年ぶりに5連休となる今年のシルバーウイークだが、物価高が続く中、子どもの外食やお出かけ、旅行といった“体験の機会”にもしわ寄せが広がっているようだ。地域の飲食店を子ども食堂として活用する「こどもごちめし」を運営するNPO法人「Kids Future Passport」(キッズ・フューチャー・パスポート=KFP)は会員1379人を対象に、家計負担が子どもの体験に与える影響を調査した。
調査は8月18日から23日にかけて、Webアンケート方式で実施。それによると、この1年間で「物価高や家計上の理由により、子どもにやりたいことを我慢してもらった経験がある」と答えた家庭が88.4%に達した。内容は「外食」(63.5%)、「遊園地・水族館・映画・イベントなどへのお出かけ」(62.3%)、「旅行」(53.7%)が上位となり、日常的な楽しみから特別な体験まで幅広く影響が及んでいる。
目前のシルバーウイークについても、41.7%が「予定を控える・取りやめる」と回答した。控える内容は「旅行」(74.8%)が最多で、「お出かけ」(65.7%)、「外食」(57.4%)が続く。連休であっても、家計の厳しさが外出のハードルとなっている。
一方で、家計に余裕があれば子どもに体験させたい内容として「旅行」(79.0%)、「お出かけ」(67.3%)が高く、保護者の希望自体は強いようだ。その実現を妨げる理由では「参加費・交通費・外食費などのお金がかかる」が94.4%に上り、費用が最大の障壁となっている。さらに、59.0%が「食費や生活費をこれ以上減らす余地がない」と回答している。
自由記述では、「食べさせることで精一杯で、洋服や靴も買えていない」「我慢がストレスになり学習に影響しないか心配」「部活動や塾の費用が重く、学力差につながる」といった切実な声が寄せられた。物価高は食卓だけでなく、子どもの成長や学び、家族の時間にも影響を及ぼしている。
今回調査を行ったKFPが運営する「こどもごちめし」は、ITやデジタルチケットを活用して「子ども食堂のDX化」を推進。従来のボランティアベースの子ども食堂が抱えていた「人手不足」「不定期開催」「資金難」といった課題を解決しながら、地域の飲食店・子ども・支援者のすべてにメリットのあるモデルを目指しているという。KFPは、食の支援にとどまらず、子どもたちが豊かな経験を積める機会の創出にも取り組んでいくとしている。








