山形県鶴岡市にある老舗菓子店木村屋では、ひな祭り限定の伝統和菓子「鶴岡のお雛菓子」が2025年2月18日から販売中です。今年は地域特産の庄内柿をかたどった練り切りが新作として仲間入り。見た目も美しく可愛らしい、魅力たっぷりな詰め合わせになっています。
鶴岡のひな祭りと「お雛菓子」
鶴岡は江戸時代、庄内藩・酒井家の城下町として発展。北前船の寄港地でもあったことから、京都や江戸の文化の影響を受けました。「鶴岡のお雛菓子」は、鶴岡市に古くから伝わるひな祭り文化とともに受け継がれてきた和菓子です。
豪華なひな人形とともにお菓子を供え、子どもの健やかな成長や幸せを願うひな祭り。各家庭では、ひな人形とお雛菓子の美しさを競い合う文化へと発展したのだとか。
明治以降この風習は庶民にも広がり、昭和中頃には練り切りで作る色鮮やかな生菓子が主流となりました。このように鶴岡のひな菓子は独自に発展し、地域の食文化を象徴する存在として今も大切にされているのです。
木村屋の色鮮やかな練り切り
130年以上の歴史を誇る老舗菓子店 木村屋では、この伝統的なお雛菓子を職人の手で丁寧に仕上げられています。練り切りの生菓子は桃、たけのこ、鯛といった縁起物のほか、温海かぶ、さくらんぼなど地元・庄内の特産果物や野菜をかたどっているのが特徴です。
2025年に新登場する庄内柿の練り切りは、庄内地方を代表する秋の果物「庄内柿」をモデルに、丸みのある愛らしい橙色の姿に仕上げられています。
これらの練り切りは、特製の化粧箱に詰められます。古来より魔除けと成長祈願の意味を持つ麻の葉文様があしらわれたデザイン。麻の葉は生命力が強く、まっすぐに伸びることから「子どもが健やかに育つように」という願いが込められた文様です。
熟練の職人たちの技と遊び心が詰まったお雛菓子は、味はもちろん、目で見ても楽しめる美しい和菓子です。
お雛菓子
発売日:2025年2月18日(火)
価格:2,700円(税込)〜4,968円(税込)
販売期間:2025年2月18日(火)~3月3日(月)
※ひな祭り当日まで。無くなり次第終了します。
販売場所:木村屋 本店および鶴岡市、酒田市内各店 (※鶴岡駅店・仙台藤崎店は事前予約受付)
オンライン販売:https://www.kimuraya-shop.jp/fs/kimuraya/c/gr64/
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