味覚は主観的なもの。歴史や伝統のある味も、国境を越え、異なる文化を背負う人々が味わえば、また異なるおいしさが発見されることも多い。和食や日本酒は世界的にだいぶ広まっているが、今回は梅酒が主役。梅自体がないフランスで、梅酒とパティスリーのマリアージュで競う Kura Masterコンクール(Kura Master運営委員会・パリ)が5月に開かれる。
日本酒や焼酎・泡盛は、フランス市場でのプロモーションが活発になり、輸出量も年々増加している。梅酒もその爽やかな香りや控えめの甘味、果実味豊かなタイプや熟成タイプなどさまざまな種類が評価され、新しいリキュールとして人気が高まっているという。
そこで、コンクールを開催しようというわけだ。フランスの有名レストラン、ポール・ボキューズのシェフパティシエが特別審査員を務め、欧州では初となる梅酒とパティスリーのペアリングを審査する。梅酒の味わいの幅と深さを、フランスで理解し体験してもらう機会になる。エントリーは1月23日~ 2月21日。