ロシアによる軍事侵攻から約1年となるウクライナ。戦禍が及ぶ以前の幸せで美しいウクライナの風景を丁寧につづった写真集『美しきウクライナ 愛しき人々・うるわしの文化・大いなる自然』 (ウクライナー・著、岡本朋子・訳、日本語版監修・平野高志、日経ナショナル ジオグラフィック・東京)が、3月20日(月)に発売される。売り上げの一部をウクライナ支援に寄付する。税込み2750円、224ページ、ソフトカバー、228mm×189mm。
同書の始まりは2016年。ウクライナとはどんな国か、ウクライナ人とは何なのか、ウクライナの「人と場所の物語」をウクライナ人自身が知り、世界にも伝えることを目的としたプロジェクト「ウクライナー」として発足した。以降、ウクライナ各地をくまなく訪ね、美しい自然、そこに生きる人々、受け継がれる伝統などを取材し記録に収め、その成果がまとまったのが今回発行される写真集。
ユネスコ世界遺産のキーウ洞窟修道院、小さなトロッコ列車、マルマロシュ山や国立トゥズリ潟湖公園、新年の仮面祭り、美しさで名高いアジホリシキー灯台、伝統のオピシュネ陶芸やペトリキウカ塗りなど、有名な観光地からあまり知られていない小さな村まで、2年半をかけてウクライナ人自身がウクライナ全州を訪ね歩き、歴史、文化の独自性や多様性を守り抜く人々の日常生活を記録した。世界中に大きな影響を与え、今も終わりが見えない戦闘の中、本当のウクライナの姿をビジュアルで知ることができる一冊。多くの人がウクライナに行きたくなるかもしれない。