カルチャー

朝井リョウの「生殖記」が1位 紀伊國屋書店が「キノベス!2025」発表

「キノベス!2025」

 

 紀伊國屋書店(東京都目黒区)は、「キノベス!2025」を発表し、朝井リョウの「生殖記」(小学館)が1位に選ばれた。「キノベス!」は、文庫化されたものを除き、過去1年間に出版された新刊を対象に、同書店のスタッフが「自分で読んでみて本当に面白い、ぜひ読んでほしい本を選び、お客さまにおすすめしよう」という企画で、2003年に始めた。

 今年は全スタッフから公募した推薦コメントを、19人の選考委員が熟読し、ベスト30を決めた。2~5位は、間宮改衣「ここはすべての夜明けまえ」(早川書房)、野﨑まど「小説」(講談社)、かまど/みくのしん「本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む 走れメロス・一房の葡萄・杜子春・本棚」(大和書房)、三宅香帆「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(集英社)―だった。

 2月1日から全国の紀伊國屋書店とウェブストアで「キノベス!2025」フェアを開催する。スタッフがそれぞれの作品に寄せたコメントを掲載した小冊子を店頭で配布する。