グルメ

愛媛産“食べるジュース”の販売がスタート 偶然から生まれた不思議なフルーツ「河内晩柑」

 喉を潤すみずみずしい果実が恋しくなる季節がやってきた。食のオンラインショップ「イミコトマルシェ」(TeN・東京)は、夏季限定の希少なかんきつ「河内晩柑(かわちばんかん)」の販売をスタートした。愛媛県の老舗農園がノーワックス・低農薬にこだわって栽培し、産地直送ならではの鮮度で届けられる。

 「和製グレープフルーツ」とも呼ばれる、見た目こそグレープフルーツに似ているが、苦味が少なく、さっぱりとした甘みとあふれるばかりの果汁が特徴。人が意図して交配させた品種ではなく、ある農家の庭先に自生していた木から発見された、自然界が生んだ突然変異種だという。狙って作ることができなかった奇跡のバランスであるため、産地ごとに「愛南ゴールド」や「美生柑」「夏文旦」など多様な呼び名で大切に育てられてきた歴史を持つ。

 今回届けられる品は、愛媛県で50年以上の歴史を誇る農園「かじ坊」(八幡浜市)が、収穫直前まで樹の上で栄養を蓄えさせる「樹上完熟」で育てた。通常、流通を優先すれば早めに収穫されるが、春夏の太陽をたっぷりと浴びさせ、酸味の角が取れたまろやかな味わいを極限まで引き出している。また、ノーワックス・減農薬栽培を徹底し、防カビ剤や光沢剤を使用していないため、果肉だけでなく皮まで安心してピールやジャムにも活用できる。

 河内晩柑は、収穫時期によって味わいが三段階に変化するのも特徴。4月から5月にかけては滴るような果汁とフレッシュな酸味が楽しめ、最盛期の6月から7月には甘みと酸味のバランスが最高潮に達し、まさに「食べるジュース」と呼ぶにふさわしい状態になる。8月以降は果肉が引き締まり、粒立ちの良い食感と濃厚な甘みが凝縮されるという。