
人工知能(AI)開発のオルツ(東京)はこのほど、大規模言語モデル(LLM)構築で培った技術を生かしたAI特化型のデータセンター事業「alt GPU Cloud(オルツ・ジーピーユー・クラウド)」を開始すると発表した。
alt GPU Cloudは、同社がこれまでLLM開発・運用で蓄積した技術的知見と最適化ノウハウを基盤としたクラウドGPU(画像処理装置)サービス。日本国内でAI特化型データセンターの供給不足が課題となっていることから、AI開発に特化した高性能コンピューティング環境を提供し、国内外の企業のAI導入と活用を加速させたい、という。
この事業の戦略的パートナーはデータセンター運営会社のハイレゾ(東京)。同社は石川県で国内最大級のGPUデータセンター、香川県で「AI開発用GPU専用データセンター」を開設。今年は佐賀県と香川県で廃校を利活用したGPUデータセンターの新設を計画しているという。 オルツは「国内AI計算基盤の強化という国家戦略に沿いながら、民間主導による持続可能なデータセンター事業のモデルケースを目指す」としている。事業の詳細はオルツのホームページに掲載している。