
止まらない物価高に追い付かない給料のアップ──。そんな風に言われながらも、着実に時給アップの傾向は進んでいるようだ。エン・ジャパン(東京)は、サイトに掲載されたすべての職種の求人情報をエリア別に集計し、募集時の平均時給分析を行なっているが、このほどまとめた6月度の集計結果においても、時給上昇のトレンドに変化はなかった。
6月度の三大都市圏平均時給は1704円(前月比+1円・0.1%増、前年同月比+14円・0.8%増)となり、前年同月を上回るのは34カ月連続。1700円台は3カ月連続で、全職種が三大都市圏全エリアで前年同月を上回った。
このうち、オフィスワーク・事務系は1681円(前年同月比+32円)で2カ月連続の過去最高を記録。6月は比較的求職者の動きが落ち着く傾向にある一方、継続的な採用を行なうためにも時給の引き上げが必須となることで、大手派遣会社を中心に時給アップの交渉が進み、過去最高を記録した5月からさらに11円の大幅上昇。営業・販売・サービス系も時給1640円(前年同月比+33円)で2カ月連続の過去最高を記録した。