カルチャー

「幽霊」をアカデミックに論じて大反響 シンポジウム「幽霊の歴史文化学」の第4弾を9月7日に開催

  

 「幽霊」をアカデミックに論じて大反響を得た、二松学舎大学文学部歴史文化学科(東京)によるシンポジウム「幽霊の歴史文化学」。その第4弾が9月7日(日)13時~17時30分に、東京・千代田区の同大九段キャンパス1号館・中州記念講堂で開催される。

 登壇者は、Aphilak Kasempolkul氏(マヒドン大学)・佐藤弘夫氏(東北大学名誉教授)・小山聡子氏(二松学舎大学)。タイトルは、「幽霊の歴史文化学―幽霊大国タイからの報告」。タイは、信仰心が厚い国として知られ、「ピー」と呼ばれる精霊にまつわる不思議な話が古くからあり、今も新しい形で生まれ続けているという。現地でのフィールドワークの成果を踏まえ、タイの幽霊事情を紹介。タイと日本の幽霊の特徴について、歴史的、文化論的な観点から迫る。

 討議ではさらに三重大学の山田雄司氏、二松学舎大学の林英一氏が加わり、アジア各地の幽霊が指し示す世相を考える。この世ならぬものの比較考察を通じて、それぞれの文化のありようを明らかにすると同時に、現代社会に生きる私たちの心のありようを探る試み。入場無料。オンラインでも同時開催。公式サイトからの事前登録が必要。