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高値ピークはいったん越える “カレーライス物価”は2カ月連続で低下

 

 原材料から光熱費まで、日常生活のお財布の状態が反映される恒例の“カレーライス物価指数”(帝国データバンク・東京)。7月分は2円の値下がりで、なんと2カ月連続で低下した。依然として続く物価高の渦中で、“体感”としてモノの値下がりは感じられないが、カレーライス物価は8月も3カ月連続で低下すると予想されており、高値ピークはいったん越えたようだ。

 カレーライス物価指数は、ニンジンやジャガイモ、牛肉や米、カレールーなどのカレーライスの原材料と、炊飯器で調理する場合の電気代、カレーを調理するガス代など、水道光熱費を帝国データバンクが独自に試算した指数。7月のカレーライス物価は1食あたり438円で、昨年7月(342円)からはプラス96円、28.1%増だったが、金額ベースの上昇幅では5カ月ぶりに上昇幅が100円を下回るなど、上昇ペースは鈍化した。また、前月(440円)からは2円下がり、2022年7月以来、3年ぶりに2カ月連続で前月を下回った。銘柄米を中心にコメ価格の急激な上昇ペースが一服したほか、ニンジンなど野菜類の価格も落ち着いたことが要因と分析されている。