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武田梨奈「夢は武道館で、ファンの皆さんたちとおいしいものを共有すること」「ワカコ酒 Season9」トークイベント

 10月1日(水)、東京都内のテレビ東京本社で「ワカコ酒 Season9」の放送を記念した『放送直前!「ワカコ酒 Season9」ぷしゅー座談会!』が開催され、主人公・村崎ワカコを演じる武田梨奈のほか、出演者の山田キヌヲ、鎌苅健太、門間航、渡部瑞貴、野添義弘の計6名が、集まったファンの前でトークを繰り広げた。

 「ワカコ酒」は、「酒呑みの舌」を持って生まれたOL・村崎ワカコがさまざまな酒場をさすらい、女ひとり酒を堪能するドラマシリーズ。開始から10年を迎え、今年初めのSeason8に続き、10月1日(水)からBSテレ東で早くもSeason9が放送開始。

 会場に集まった「ワカコ酒」ファンの前に共演者と共に姿を現した武田は、「コロナ禍前から皆さんと交流できるイベントをやりたいと言っていたんですけど、なかなか実現できず、今回ようやく。しかもキャストの皆さんと一緒に登壇できると思っていなかったので、今すごくハッピーです」と喜びのあいさつ。

 トークはまず、視聴者から寄せられた質問に答える形で、出演者たちがさまざまな撮影の裏話を披露していった。

 撮影時に気を配っていることを尋ねられた際は、ワカコ行きつけの居酒屋の店員役の鎌苅が、「ワカコが食べている間、ちょっとだけ映る時がある。そのとき何をするか、僕らだけで勝手に(お芝居を)作っています」と答えると、店の大将役の野添も「二人で目と目を合わせながら、その場の雰囲気でお芝居したり、よくやっています」と賛同。

 これに武田は「ワカコがニコニコしながらおいしそうに食べている周りのお客さんを見渡すシーンは、皆さんが映ってないところでお芝居してくださっているので、あの顔ができます」と感謝の言葉を口にし、長年のチームワークで番組を盛り上げている様子がうかがえた。

 そんな現場の雰囲気のよさについては、Season8から参加したばかりの門間が、「皆さんが入り込みやすい空気を作って接してくれたので、人見知りの僕でも、楽しんで撮影に臨めています」と証言。

座談会の様子

 その一方で、10年続いた番組ならではの効果も。野添は調理シーンも多いが、元々はロケ地になっている店の大将が作り、それを野添の手元として撮っていた。ところが「Season8から監督が『野添さん、作ってくれますか?』と。だから実際に盛り付けとか、切ったり、揚げたりしてるのも、Season9は全部僕です」と意外な裏話を明かし、会場を驚かせていた。

 また、「ワカコ酒」は劇中でワカコが飲むお酒はすべて本物なのが特徴。そのため、番組が10年続く中で、武田も鍛えられたらしく、「先日、カンボジアへ一人旅に行き、旅先で知り合った人たちと屋台でカンボジアのビールを飲んだ」と最近のエピソードを披露。

 野添も「Season1とか2のときは、撮影中に飲んで赤くなっていた。みんなで『大丈夫?』と心配していたが、今は全く赤くならなくなった」と感心。これに武田も、「打ち上げとかで深い時間まで飲んでも、一人だけしっかりしている」と応じていた。

 今回のSeason9では、ワカコが会社の同僚のみぃさん(山田キヌヲ)、アベちゃん(渡部瑞貴)と福島県の北塩原村に女子旅をする回も。その様子については、アベちゃん役の渡部が、「撮影を忘れて楽しみ、語り合った」と喜びを見せた後、「ワカコが食べて飲んでいるのを初めて見て、びっくり。衝撃。飲みっぷりがすごい。ワカコのすごさを改めて感じた」と驚いた様子だった。

 トークは、10年にわたる「ワカコ酒」の歴史を振り返るクイズやSeason9の魅力を深堀するコーナーなども交えて和やかに進行。番組そのままの温かさが伝わるイベントとなった。

 最後に武田は、「皆さんが楽しんでくださっているおかげで続いているので、Season10へと続いていったら、またこういうイベントもできるんじゃないかな」と語った後、鎌苅に促される形で今後の夢を告白。「夢は武道館で、『ワカコ酒』に出てくださったお店の方たちや酒蔵の方たちと集まって、ファンの皆さんたちとおいしいものを共有すること」と打ち明けると、共演者たちから「楽しそう」「やろうよ!」と賛同の声が上がった。

 『ワカコ酒 Season9』は、BSテレ東で毎週水曜日深夜24時から放送中。