総合光学機器メーカーのビクセンが、本社のある埼玉県所沢市で実施した調査によると、小学生の約36%が「ほとんど星空を見ない」と回答しており、半数以上が月に1〜2回以下しか夜空を見上げていないことがわかった。一方で、保護者の多くは「子供でも簡単に扱える」かつ「手頃な価格」の望遠鏡を求めているという。
同社は、こうしたニーズに応えるため、2026年2月20日(金)、初めて天体観測に挑戦する子どもでも一人でセッティングから観察まで完結できる「お月見望遠鏡 ミルムーン 三脚セット」を発売する。専門メーカーの技術を凝縮し、玩具のような手軽さと確かな光学性能を両立したモデルとしている。
「ミルムーン」には、従来の入門機で挫折しやすかったポイントを解消する工夫が施された。鏡筒には上下・左右を精密に調整できる微動ハンドルを搭載し、ターゲットの月を視野にピタッと止められ、導入や追尾がスムーズに行える。
接眼レンズは16倍と57倍の2種類を装着でき、ミラー切り替えノブを回すだけで倍率変更が可能。さらに、天体を視野に入れやすい「素通しファインダー」や、子どもの手が届きやすい位置に配置されたピントリングなど、直感的に操作できる設計が随所に盛り込まれている。
光学面では、レンズにマルチコーティングを施し、クレーターの凹凸まで鮮明に映し出すクリアな視界を実現。付属のH型・PL型接眼レンズも、入門機としては十分なシャープさを備える。セットには軽量4段伸縮三脚が付属し、ギア式エレベーターや水準器、クイックシューなど、観察を快適にする機能がそろう。
さらに、専用の「お月見ナビアプリ」では、ウサギのキャラクターが今夜の月の位置をエスコートしてくれるなど、ソフトウェア面でのサポートも充実している。
発売に先駆けて行われた体験会では、スタッフの解説なし、動画ガイドのみという条件下で、参加した小学生の約9割が月の観察に成功。そのうち約半数が保護者の手助けも借りずに自力で月を捉えたという。「ピントがすぐ合う」「軽くて扱いやすい」と、子供たちの間でも高い評価を得ている。
国立天文台の渡部潤一上席教授も「手軽に宇宙の神秘を楽しめるアイテム」と評価。2026年は、3月3日の皆既月食や木星・金星・土星の観測の好機など、ミルムーンが活躍しそうな天文イベントも多いと語る。
「お月見望遠鏡 ミルムーン 三脚セット」は、鏡筒、4段伸縮式三脚、接眼レンズ2種(16倍/57倍)がセットで、価格は1万5400円(税込み)。“初めての自分専用望遠鏡”として、親子の星空体験を後押しする存在になりそうだ。










