鹿児島県霧島市の霧島連山で、初夏を告げる高山植物「ミヤマキリシマ」が咲き始めた。紅紫色の花が山肌を覆うこの季節は、毎年多くの登山客や観光客が訪れる人気の時期。今年も5月中旬から6月上旬にかけて、山々が鮮やかな色彩に包まれる見通しだ。
ミヤマキリシマは九州の高山に自生するツツジ科の一種で、霧島市の市花、鹿児島県の県花にも指定されている、美しくも生命力を感じさせる花。高千穂峰や韓国岳(からくにだけ)など、霧島を象徴する山々を背景に咲く姿は圧巻である。
市が発表した5月13日時点の開花状況によると、高千穂河原(鹿ケ原)、御鉢斜面・高千穂峰、韓国岳、えびの高原つつじヶ丘などは「咲き始め」。中岳中腹探勝路ではすでに5分咲きとなっており、今後は標高の高いエリアへと順に見頃が移っていく。最新の開花情報は霧島市公式サイトで随時更新されている。
鑑賞スポットとしては、高千穂峰周辺や韓国岳周辺が代表的。登山をしなくても楽しめる場所もあるが、週末や天候の良い日は混雑が予想されるため、時間に余裕を持って訪れたい。
アクセス面では、霧島市が運行する「霧島連山周遊バス」が便利だ。霧島温泉郷の丸尾から、えびの高原、大浪池登山口、高千穂河原を結び、登山客の移動をサポートする。また、鹿児島空港から霧島神宮方面へ向かう「霧島神宮アクセスバス」と組み合わせれば、空港から日帰りでの登山も可能となる。
日本初の国立公園に指定された霧島は、豊かな自然と多彩な温泉、食文化が魅力の観光地。坂本龍馬と妻お龍が“日本初の新婚旅行”で訪れた場所としても知られている歴史的な地でもある。ミヤマキリシマが咲き誇るこの季節は、霧島の魅力を最も体感できる絶好のタイミングと言えそうだ。










