未来世代のはばたきを応援する「はばたけラボ」は、2001 年に香川県で産声を上げた食育活動「子どもが作る弁当の日」を応援しています。25 周年を迎える今年、提唱者・竹下和男氏が全国から集まった「弁当の日おいしい記憶のエピソード募集」の応募作品を通じて、子どもたちのみずみずしい成長を伝えます。本企画は、本サイトと連動してお届けします。
「弁当の日おいしい記憶のエピソード募集」26年度詳細についてははばたけラボサイトから。

びっくりです。お姉ちゃんが妹に弁当を作った話ではありません。小学4年生のあさひさんが、保育園の給食の先生であるお姉ちゃんに作った弁当の話です。しかもたくさんの気持ちを込めて作ったというのです。「お姉ちゃんにおべん当を食べて元気になってほしい」「にっこり笑顔になってほしい」「これからもお仕事をがんばってほしい」「おいしいと言ってほしいな」とてんこ盛りです。こんな弁当がおいしくないはずがありません。
この作文コンクールは、全国の小中学生に台所に立つ機会を持ってほしくて始めたものです。先生が出した夏休みの宿題に、仕方なくいやいや弁当作りに取り組んだ子たちもたくさんいたことと思います。それでも弁当作りをすることにどれほど価値があるかを知らない大人たちや子どもたちには、とにかく体験しないと始まらないということです。
あさひさんの原体験がすごいです。2歳の時に高校生のお姉さんが作ってくれたお弁当なのです。その記憶が今でも残っていて、そのときのうれしさを忘れていないのです。こんなことを知ったら日本中のお母さんやお父さんも、わが子に弁当を作ってあげたくなりますよ。小学4年生にして、アレルギー体質の子どもへのメニュー作りのすごさをお姉さんから学んでいます。つまり、食べる人のために料理を作る大変さは、作る側の喜びとセットになっていることまで。だからお姉ちゃんが好きなだけでなく「そんけい」しているのです。審査員のみんなが思いましたよ。ちょっとつまみ食いしたいなって。
夏休み、大勢の家族が集まった食卓に、幼子(年少者)の作った一品を真ん中に置いてみてはいかがでしょう。幼子が切っただけの漬物でもいいのです。兄姉、父母、祖父母、曾祖父母の大喜びする姿が、幼子の生きる力を育みますよ。
竹下和男(たけした・かずお)/1949 年香川県出身。小学校、中学校教員、教育行政職を経て 2001年度より綾南町立滝宮小学校校長として「弁当の日」を始める。定年退職後 2010 年度より執筆・講演活動を行っている。著書に『“弁当の日”がやってきた』(自然食通信社)、『できる!を伸ばす弁当の日』(共同通信社・編著)などがある。
#はばたけラボは、未来世代が思い切りはばたける環境づくりに取り組む共創プラットフォームです。企業・学校・地域とともに多様な取り組みを未来へつなげ、そのはばたきを支えるためにパートナー企業であるキッコーマン、クリナップ、クレハ、信州ハム、全国農業協同組合連合会、日清オイリオグループ、雪印メグミルク、アートネイチャー、ヤンマーホールディングス、ハイセンスジャパン、ミキハウスとともにさまざまな活動を行っています。








