ライフスタイル

「その暑さ対策、逆効果かも」 ハンディファンの熱中症リスクを6割超が知らず

 猛暑を乗り切るために、ハンディファンや冷感グッズを活用している人は少なくない。ところが、良かれと思って使っている暑さ対策が、場合によっては熱中症リスクを高めたり、思わぬ出費につながったりしているようだ。

 エネルギーと暮らしの新しいあり方を追求するLooop(東京)が実施した「ライフスタイルに関するアンケート」(「暑さ対策」に関する調査)によると、「猛暑日(気温35℃以上)の屋外でハンディファンを使い続けると、かえって熱中症リスクが高まる場合がある」ことを「知らなかった」と回答した人は、66.1%に上った。調査対象は、全国の20~69歳で家計を管理している男女1110人。

 ハンディファンは風を当てることで涼しさを感じられる便利なアイテム。しかし、高温下では熱い空気を身体に吹きつけることになり、汗の蒸発を促して脱水や体温上昇につながる場合があるという。猛暑日に屋外で使用する際は、水を吹きかけたり濡れタオルを併用したりするなど、使い方にも注意が必要だ。

 一方、暑さ対策をめぐっては「節約」の落とし穴も見えてきた。今年、暑さ対策グッズや家電を購入する人の25.3%が、その理由として「エアコンの使用を控えて電気代を節約するため」と回答。14.7%は「エアコンの設定温度を高くして電気代を抑えるため」と答えた。

 ところが、冷感グッズなどを取り入れた結果、「購入費用を考えると、実はエアコンを普通に使った方が安上がりだったのでは」と疑問や矛盾を感じた人は18.8%。さらに20.9%が「グッズや家電だけでは、正直暑さを我慢しきれない」と回答した。電気代を抑えようと対策グッズを買い込んだ結果、出費も増え、十分な涼しさも得られないという“暑さ対策貧乏”ともいえる状況だ。

 また、離れて暮らす親について心配なことでは、「電気代を気にしてエアコンの使用を無理に我慢していないか」が34.0%で最多に。高齢者の熱中症対策をめぐる、子ども世代の不安も浮かび上がった。

 調査では、健康を守りながらトータルの出費を抑える方法を専門家が提示した場合、「すぐにでも実践したい」「内容や節約額次第では実践したい」を合わせて76.9%が前向きな姿勢を示している。

 猛暑が続く今夏、最優先にしたいのは健康を守ること。そのために求められているのは、エアコンと冷感グッズを効果的に活用する“賢い涼活”だ。