カルチャー

古都・奈良の精神を問い直す 1300年の時間を“移動する”体験を 奈良でアートイベント「古都祝奈良の時空旅行」

 古都・奈良は古代から現代まで、そして未来へと連なる時間層が同時に実在する稀有な都市。それぞれの時代性を色濃く残す実在の空間を舞台に、市民の創作活動やアートプロジェクトを展開する「古都祝奈良(ことほぐなら)の時空旅行」が、11月7日(土)~29日(日)まで開催される。奈良市の「東アジア文化都市2016奈良市」10周年記念企画。

 2016年に奈良市は、文化庁事業「東アジア文化都市」の選定都市として、一年をかけて日中韓の三都市での文化交流を実施した。さらに翌年2017年から現在まで「奈良市アートプロジェクト古都祝奈良」として国内外のアーティストと市民が共に創造し、体験し、学ぶ場としての活動を繰り広げてきた。10周年を迎える今年は、これまでの成果を総括する節目として、また未来へと手渡す起点となる試みとして、宗教・哲学・社会システムとしての仏教を積極的に受容してきた古都・奈良の寛容性・多様性・交流の精神を、現代の表現活動を通して問い直すものだ。

 具体的には、日本・中国・韓国3人の招へいアーティストによる、アート・インスタレーションの展示や、東アジア文化都市から10周年を記念した招へい作家のアーティストトークと、東アジアの文化受容の歴史を再認識するテーマでのクロストーク、公募で集まった劇団やパフォーマーたちが、時空旅行への出発地点として近鉄奈良駅前行基広場で来場者を迎える「まちなか舞台」など、さまざまなプログラムが予定されている。会場は東大寺観音院や椿井市場、北山十八間戸、近鉄奈良駅前行基広場など。