■症状は体の不調を教えてくれるサイン! 薬で症状を抑えることは正解!?
失ってみて初めて分かる健康の有難さ。病気をすることは悪いことではないと思える程度で済めば、健康を取り戻すことができます。
体の不調には様々なサインがあります。そのサインは、一般的に症状として捉えます。
病院へ行こうと思うサイン(症状)のほとんどは「痛み」です。痛みが強いとまず痛みを抑えようと思います。多くの人は痛みが出ると、痛みを止めようとして鎮痛剤を服用します。その次に多いサイン(症状)は熱です。熱が出ると、解熱剤で熱を下げようとする人は多いと思います。
薬を飲んでサイン(症状)が消えたら「ハイ終わり=治った」と思う人がほとんどでしょう。これでは、全く原因解決にはなりません。これらのサイン(症状)が出た時、「体調が悪い、どうしてだろう」と考えるか、薬を飲んで症状を抑えて終わるかで、健康体から外れて行くか健康を取り戻すかの分かれ目になります。
あなたは、どっちのタイプですか。
生活を見直すことがなく自分の判断で薬を飲み病気のサイン(症状)を抑え込むだけの行為を繰り返すことにより、取り返しのつかない病気になることが少なくありません。せっかく体が出したサイン(症状)を無視することなく、健康体へ引き戻せるように、病気のサイン(症状)を受け止めことが、元気で楽しい人生を送る秘訣になります。
病気のサイン(症状)が出る時は、体が悲鳴を上げている時です。なぜそうなったのかを考えてみましょう。
1,寝不足?
2,休まないで働きすぎた?
3,運動不足?
4,食べすぎ?飲みすぎ?
5,寒いところに長時間いたから?薄着をしたから?
などなど、自分の生活をちょっと振り返ってみると、何か見えてくるかもしれません。
サイン(症状)が出た時は、症状が出た(始まった)時期を明確にした上で、さかのぼってその期間の自分の生活を振り返ってみましょう。
A.前日の生活
B.1週間の生活
C.2~3週間の生活
D.3か月程度の生活
E.1年程度の生活
F.数年来の生活
など、短い期間からやや長い期間迄振り返ってみましょう。サイン(症状)がいくつもあると混同してきますが、まずは一番つらいサイン(症状)について考えてみてください。答えが出ると思います。その上で、ちょっと無理をしていたなあと自覚できることから改善すれば、サイン(症状)はほどなく消えると思います。
この方法を身に付ければ、「医者いらず薬いらず」になります。
ただし、緊急性がないサイン(症状)でも、1~2週間生活を見直して消えなかった場合は、サイン(症状)に適当な専門医を受診しましょう。薬の飲みすぎに対する頭痛に対してご興味がある人は、JIJICO内にある下記コラムをご参照願います。
■病気のサイン(症状)を無くする秘訣は日常生活の過ごし方にある!?
病気のサイン(症状)は、書き切れないほどあります。少し例を挙げると
痛み 腰・首・膝や胃腸 など
熱 ウイルス・細菌や怪我(骨折・打撲)の原因 など
目 眼精疲労 目のかゆみ 眼のかすみ 眼の渇き など
口 口内炎 のどの渇き 口角の裂傷 など
鼻 鼻づまり くしゃみ 鼻水 など
耳 耳鳴り 耳垂れ 難聴 など
そのほか、下痢、便秘等々があります。
健康を維持するためには、一般的に次の5つが、重要だと言われています。
1.睡眠
2.休養
3.運動
4.食事
5.社会環境
1の睡眠は、一日7時間半~8時間が目安です。JIJICO内で何度も取り上げていますが、睡眠不足が一番多い年代は若者です。ご興味がありましたら下記コラムをご覧戴きたく思います。
青春時代の体力転換期は26歳?体力低下を防ぐ秘訣はあるのか!?
2の休養は、1時間の活動・労働に5分~10分の休息・休憩が目安です。短い時間の休憩は、病気予防にとても有効です。
3の運動は、どの年代でも必要です。特に60歳代以降は筋力の低下を大きく感じますので、運動量に関してご興味がありましたら下記コラムをご覧戴きたく思います。
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4の食事は、規則正しい時間に規則正しい量を食べることが大切です。20時以降の食事は、腎臓の機能低下を引き起こします。特に22時以降に食べると朝食時にお腹がすかなくなり、朝食を食べなくなります。そのため一日のリズムが狂い始めます。不眠の人は、下記コラムをご覧戴きたく思います。
5の社会環境は、自然気象などのことです。暑い、寒い、風が強い、湿度が高いなどには、住居や室温などに対する知識が必要です。室温設定に関しては、JIJICO内の下記コラムをご覧戴きたく思います。
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■質ばかり重視して良いの?量を大切にすることが健康の秘訣!?
患者様と話をしていると、病気の原因については良く知りたがりますが、どうやったら治るのかにあまり重きを置かない人が多いように感じます。初めて来院された人の話を伺うと、病院で病気の原因が分かったあと、あとは言われるままに薬を飲む、湿布を貼っている人を多く見受けます。毎日1年以上鎮痛薬を飲む、毎日2年以上湿布薬を貼り続けている人に「なぜそうしているのですか」と尋ねると、「医師にそう言われたから」という返答がもっとも多いように思います。医師という「質」の担保が、自分の体調と向き合う気持ちをなくさせているのでしょう。
テレビでこれが良いと言われると、効果を確認しないで商品に列をなします。サプリメントを10種類以上飲んでいる人は多く、当院では20種類以上飲んでいる人もおりました。サプリメントも薬と同じような作用がありますので、飲み過ぎには注意が必要です。毎日患者様と話をしていると、「質」を重視するものの、「量」に思いをはせない印象を、痛切に感じています。
睡眠不足や運動不足は、その典型例です。健康がいつまでも続くという思いがあるのでしょう。「質」を重視して「量」に目を向けない傾向は特に食事で感じます。質を重視することは基本ですが、どんなに質が良い物でも、すべての食品には毒があります。体に良いと言われる食品にも毒があります。取り過ぎると体の調子は悪くなります。
私は、病気のサイン(症状)に対応する重要な視点は、「質」より「量」を重視すべきだと、常に提案しています。
量は、少しずつ増えていくので、どのくらいが適当なのかという判断は難しいと思います。西洋医学の検査においては、血圧、血糖値やコルステロールなど血液等の検査で異常が出ることにより、自分の生活が体に負担をかけていると認識することが可能です。しかしながら、自分でしていることは、人に言われても気づかないことが多いと言えます。
私が患者様から得た情報を書いてみます。病気をする人は、自分の生活行為がエスカレートするという例です。
○毎日ウイスキーをボトル2本ずつ飲む
○毎日ワインをボトル3本ずつ飲む
○毎日ビールを大瓶10本以上飲む
〇毎日日本酒を1升飲む
〇毎日ショートケーキを23個食べる
〇毎日板チョコを10枚以上食べる
〇毎日甘い缶コーヒーを10本以上飲む
〇どんぶり一杯の白米ごはんに白砂糖を山盛りかけて食べる
〇うどんやそばに唐辛子を一本(15g)かけて食べる
〇ラーメンにテーブルこしょうを一本(50g)かけて食べる
などなど、これらはすべて嘘のようなホントの話です。このような話は極端な例ですが、ここまでではないにしても、ご自分の生活と比べて「量」が問題となっていないか振り返ってみて戴きたく思います。私も若いとき、一度だけ大きなおはぎを23個食べたことがあります。良く食べられたものだと思います。今は、2個食べたらもう食べられません。上記生活が出来る人は、ある意味丈夫で健康だと言えます。
食事に関しては、「量」が多いと体重が増えますが、食事の「量」が適切かどうかは体の大きさによって違いますので、見極めるのは難しいと思います。厚生労働省は、日本人の適量について細かな資料を提供していますので、ご興味がありましたら、日本人の食事摂取基準 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)をご覧戴きたく思います。
食事以外の生活においても、何年も同じ生活を繰り返すと病気のサイン(症状)が出てきます。そのサイン(症状)が、適切な「量」でないことを教えてくれています。それだけに、病気のサイン(症状)が出た人は、生活を見直して戴きたく思います。
清野が呼称する養正(ようせい)治療は、日常の適正な生活です。詳しくお知りになりたい人は、清野鍼灸整骨院ホームページ「くらしと養生」をご参照願います。
■不定愁訴に鍼灸治療や瘀血治療が最適です
病気のサイン(症状)を総称して「不定愁訴」と言います。不定愁訴を薬物で対処している人は多いと思います。「薬をやめたいと思っているけれどほかの対処法を知らない」という人は、是非鍼灸治療(内外科治療)をお試し戴きたく思います。薬物治療(内科治療)や外科手術(外科治療)をした後に体調不良を感じている人は、身体の外側から内臓機能に働きかける事が可能な鍼灸治療(内外科治療)や瘀血治療(内外科治療)が有効ですので、お近くの鍼灸院または鍼灸師が勤務している医療提供施設にご相談ください。
全身に起きる痛み、発熱、外傷熱、眼精疲労、目のかゆみ、眼のかすみ、眼の渇き、口内炎、のどの渇き、口角の裂傷、鼻づまり、くしゃみ、鼻水、耳鳴り、耳垂れ、難聴、頭痛、倦怠感、食欲不振、吐き気、めまい、ふらつき、胃腸の調子が悪い、便秘、下痢、等の症状改善に鍼灸治療は有効です。不快に感じたら、すぐ鍼灸院にご相談ください。発症後1か月くらいであれば、1週間から10日程度連続して治療すれば、症状消失が期待できます。また、中枢神経障害による症状や内臓の機能低下にも対応可能です。治療期間は症状の程度によりますので、担当する先生とご相談戴きたく思います。
体調管理や健康増進には、運動法や呼吸法が有効です。ヨガ(YOGA)療法をご希望の人は、清野メディカルヨーガもしくはお近くのヨガ教室にご相談戴きたく思います。
<筆者略歴>
清野 充典:鍼灸師
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