-ミュージカルの楽しさは、どんなところに感じているのですか。
一つの作品を最初から最後まで通して演じることで、クライマックスに向けて感情を毎回、作っていくことができるのは、生の舞台やミュージカルの醍醐味(だいごみ)だと思います。ステージの上で生きていることを感じられます。もちろん、生だからこそ怖いとか不安な気持ちもありますが、それ以上にやりたいという思いが強い。もっとお芝居も歌もうまくなって、お客さまに「宮澤佐江が出ているなら安心だ」と思ってもらえるような俳優になりたいと今は思っています。
-ターニングポイントとなった作品や、出会いは?
たくさんありますが、ミュージカルというものに興味を持たせてもらったという意味で、「地球ゴージャス」の岸谷五朗さんと寺脇康文さんです。約10年前に地球ゴージャスさんの公演に初めて出演させていただいたのですが、とにかく楽しかったという記憶しかないぐらい、すてきな現場でした。それがスタートじゃなかったら、きっとミュージカルにここまで興味を持てなかったと思います。それぐらいお二方との出会いは大きかったです。とても愛情深い方たちで、私たちキャストはもちろん、スタッフ、お客さま一人一人に愛情を伝えてくださっています。だからこそ、私もお二人にお返ししたいという思いが強くなって。そうした愛情が重なって、どんどん大きくなって作品が出来上がっているのを感じることができました。
-23年の目標は?
体型維持です(笑)! この1年、やるぞと思って体を作っても、また食べてしまってリバウンドしての繰り返しだったので、2023年こそは体型維持したいです!
-改めて、公演を楽しみにしている人たちにメッセージを。
今、お稽古をしていてワクワクが止まりません。「稽古休み」というワードすら寂しいと思うぐらい、この作品作りを私自身が楽しんでいます。この楽しさを上回る壮大な作品になると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。
(取材・文:嶋田真己/写真:小宮山あきの)
ミュージカル「キングアーサー」は、2023年1月12日~2月5日に、都内・新国立劇場 中劇場で上演。
公式サイト https://horipro-stage.jp/stage/kingarthur2023/