エンタメ

ミュージカル「RENT」に再び挑む、花村想太&平間壮一「この作品全体がロック」【インタビュー】

-今回から新たにカンパニーに加わったキャストもいますが、今、稽古場の雰囲気は?

平間 真面目です。これまでの「RENT」カンパニーで一番真面目だと思います。

花村 平間さんがエンジェルを演じていたときは、破天荒だったって言いますよね。

平間 めちゃめちゃ破天荒でした。あちこちでお芝居のことでけんかが起きていましたし、プライベートのことでもみんなが自由に言いたいことを言い合っていました。

花村 でも、それが「RENT」らしいのかもしれないですね。

平間 今回のカンパニーは、初めて「RENT」に触れる人が多いので、そういう意味でもすごく礼儀正しいと思います。

-稽古を重ねていくと、みんな「RENT」らしさが出てくると?

平間 どうだろう。自分たちではもう何が「RENT」らしいかは分からないんですよ。自然と熱くなっているだけで、それを見て周りの人たちが「RENTだね」と言うことが多いように思います。

花村 僕はこれまでこの作品のほかに2作品しかミュージカルには出ていませんが、それでもやっぱり「RENT」は特殊だとは思います。それが「RENTらしさ」なのかは分かりませんが、空気感が違いますし、この作品全体がロックだと感じています。

-ニューヨークを舞台に、夢を追う若者たちの出会いや衝突、葛藤が描かれている本作ですが、お二人は本作の登場人物の中で、誰に共感しますか。

花村 マークにも共感できるところは多いですが、一番はロジャーかな。テンションの上がり下がりが激しくて、気分が乗らないと落ちてしまう。曲が書けないときもあれば、すぐにひらめいて気付いたら朝まで書いているというときもあるので、そういう意味でもロジャーだと思います。

平間 僕は、ジョアンヌですね。世間体を気にして、きちんとした仕事に就きながらも、アーティストを目指して、マークたちと知り合い表現者っていいよなと思っている。レズビアンの彼女に振り回されながらも、何でもやってあげてしまうというのもまたすてきだなと思います。

(取材・文・写真/嶋田真己)

ミュージカル「RENT」

 ミュージカル「RENT」は、3月8日~4月2日に都内・日比谷シアタークリエほか、大阪、愛知で上演。公式サイト