-2023年を振り返って、どんな思いがありますか。
私の中ではチャレンジをした年で、いろんなことをやり尽くして、頑張ったなと思う年です。数年ぶりにフルアルバムを出したのですが、どういうふうに発表しようかとか、どういうビジュアルを作ろうかとか、すごく悩みましたが、自分の今までやってきたものを全部詰め込んだ集大成的なものができたので、それに対する思いが強いです。あとはアートの部分でも、展覧会を久しぶりにやって、自分のリボンアートを突き詰めていこうという年になりました。
-「あまちゃん」(13)の再放送も好評でしたね。
やっぱりたくさんの人に愛されている作品だなと思ったし、改めてすごい作品に出させてもらったと実感しました。新しく見てくださった方や、再放送で見てくださった方もいて、ずっと愛され続ける作品なんだなというのを感じました。
-10年前の自分を見てどう感じましたか。
めっちゃいいなと思いました。快活で自由なところが前面に出ていました。それはいい演技ができるように現場が整っていたからだと思います。それから、作っているスタッフの皆さんやキャストの皆さんのとのやり取りが面白くて、毎日が面白かったというのが素直に演技に表われています。あとは、むちゃな脚本に対してよくやったな、宮藤(官九郎)さんにむちゃぶりをされたのをちゃんとかみ砕いて演技をしているなと思いました。改めて自分ってすごいなと思いました(笑)。
-この作品は癒やし系ですが、のんさんは疲れた時にどんな癒やしを求めますか。
今は温泉に行っています。そんなにたくさん行っているわけではないですけど、調べていて、ここもいいなという所がいっぱいあります。岩手とかだと、大自然の中に温泉宿があって、外に出たら湖が広がっていたり、森の散歩コースがあったり。温泉と自然がセットで楽しめたので、すごくよかったです。最近自然のよさが分かるようになりました。
-最後に作品の見どころも含めて、視聴者に向けて一言お願いします。
ご家族で見て幸せな気持ちになれる作品だと思います。現実世界にこんなふうにポケモンリゾートがあったらとか、ハルちゃんみたいにポケモンコンシェルジュとして働いたら楽しそうだなとか、そんなふうに考えると、幸せな気持ちになれる作品だと思うので、年末年始にご家族と一緒に楽しんでいただけたらいいなと思います。
-今回は4話でしたが、もっとやりたかったのでは?
今回のストップモーション・アニメーション、監督に「1日にどれぐらい撮れるのですか」と聞いたら、「4秒です」と…。その苦労を考えると、もっとやってほしいとか、そういうわがままなことは言えません。
(取材・文/田中雄二)