-では、Wキャストの石原さんの印象は?
同じ事務所なので、これまでもワークショップなどでも会っていて顔見知りなのですが、今回は颯也くんとダブルキャストなのでとても安心しました。颯也くんから学ぶことも多いと思いますし、二人の個性が違うのでまた違ったタリクが見られるんじゃないかなと楽しみです。
-サラ役の天翔天音さんとは(取材当時)お話はしましたか。
まだあいさつしただけですが、藤岡弘、さんの娘さんなんてすごいなとびっくりしました。
-それを市村さんが言いますか(笑)。
いやいや(笑)。めちゃくちゃ緊張しますが、お稽古でご一緒するのが楽しみです。
-企画・原作・プロデュース・総合演出の多田誠さんとはどんなお話をしましたか。
「タリク」という役名は「指針」や「道しるべ」という意味の言葉で、それはつまり「人魚の世界と人間をつないで共生するための道しるべになる」という役柄だと説明していただきました。すごく深い物語で、演出も含めてたくさんのこだわりがある作品だと思うので、僕も頑張らなければいけないと思います。
-ポップにエンターテインメントにストーリーは展開していきますが、環境問題についても考えさせられる作品ですよね。
海にプラスチックを捨ててしまったり、僕たちの行動で環境汚染が進んでしまうので、この舞台を見て、少しでも海の状況や環境問題について考えてもらうきっかけになればいいなと思います。
-舞台初主演については、どのような思いがありますか。
芸能活動を始めてまだそれほど経っていないのに、主演をいただいてしまっていいのかなと思いました。ですが、主演をさせていただけるからには本気で頑張ろうと思います。ただ、主演だからといって偉いわけでもないですし、自分も皆さんと同じように稽古をして、皆さんと一緒になって頑張っていきたいと思います。
-まずはこの作品だと思いますが、今後、市村さんが演じてみたい役や作品は?
ずっと前からお父さんと話していたのですが、もしまたいつかミュージカル「ラ・カージュ・オ・フォール」が上演されるなら、オーディションを受けてミッシェルという役を演じてみたいです。そして、お父さんと共演できたらいいなと思っています。
-改めて「プリンス・オブ・マーメイド」への意気込みと、読者へのメッセージをお願いします。
歌やダンス、アクロバットなどがあるので大変な舞台になると思いますが、死ぬ気で頑張りたいと思っています。きっと普通のミュージカルとはまた違う舞台が見られると思うので、ぜひ楽しみにしていてほしいなと思います。
(取材・文・写真/嶋田真己)
海の音楽劇「プリンス・オブ・マーメイド~海と人がともに生きる~」は、8月8日~12日に都内・有楽町よみうりホールで上演。