平安時代から千年以上ほとんど変わらない田園風景が広がる、大分県豊後高田市の「田染荘小崎地区(たしぶのしょうおさきちく)」で、昔ながらの田植えが体験できる「御田植祭(おたうえさい)」が6月9日に開かれる。
雨天決行で、飛び入り参加も「大歓迎」という。参加希望者はタオルや着替え、帽子、ゴム草履、雨ガッパなどの用意が必要。会場では、「荘園米おにぎり」など地元食材を使った料理を販売するほか、スイーツや手作り小物が並ぶ「荘園マルシェ」も開く。
田染荘は平安時代に宇佐神宮の荘園の一つとして誕生。地形に合わせた大小さまざまの水田や伝統的な地割が踏襲された集落の風景が残っている。「田染荘小崎の農村景観」は2010年に国の重要文化的景観、11年にユネスコ未来遺産に登録。13年には同地を含む国東半島の一帯が世界農業遺産に認定された。
詳細は昭和の町・豊後高田市公式観光サイト。